今夏欧州のクラブに移籍した日本人選手たち【写真:Getty Images】

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欧州クラブに移籍した12人の日本人

 現地時間1日、欧州各リーグの移籍市場が締切となった。大きくの選手が新たなクラブへ移籍する中、欧州のクラブから欧州のクラブへ、あるいはJリーグから欧州のクラブへの挑戦を決断した日本人選手もいる。今回は、そんな欧州のクラブに移籍した12人の日本人選手を紹介しよう。

岡崎慎司(マインツ→レスター・シティ)

 日本代表のストライカーは、1月にも噂されていたレスター・シティへ移籍。プレミアリーグでプレーする7人目の日本人選手となった。

 中堅クラブであるにも関わらず、推定1000万ユーロ(約13億8000万円)の移籍金は期待の現れでもある。デビューから2試合でプレミア初ゴールを記録するなど、イングランドの地で自らの存在価値を証明している。

武藤嘉紀(FC東京→マインツ)

 これまで多くの日本人選手が挑んできたブンデスリーガだが、武藤はこの夏Jリーグからドイツへ渡った唯一の選手である。今年4月にはチェルシーからのオファーも明らかになるなど、去就には大きな注目を集まっていたが、5月の柏レイソル戦後にマインツへ移籍することを発表。

 第3節のハノーファー戦ではブンデス初ゴールを含む“ドッペルパック”(1試合2得点)を決めるなど、日本で放った輝きをドイツでも披露している。

奥川雅也(京都サンガFC→ザルツブルク)

 Jリーグで将来を嘱望されていた19歳の奥川には、リバプールやレバークーゼンなどのクラブが獲得に興味を示していたが、南野拓実が所属するザルツブルクが争奪戦を制した。

 しかし、オーストリア・ブンデスリーガで2連覇を果たしたチームでは出場機会は訪れていない。“古都のネイマール”は、オーストリアの地で輝くことができるだろうか。

宮市亮(アーセナル→ザンクトパウリ)

 2011年に中京大中京高校卒業後、Jリーグを介さずにプレミアリーグへ移籍した宮市だったが、アーセナルでは出場機会ら恵まれることはなかった。フェイエノールト、ボルトン、ウィガン、トウェンテと国内外のクラブをレンタルで渡り歩き、武者修行を積む。

 昨季限りで契約満了となったアーセナルを退団し、ドイツ2部のザンクトパウリへと完全移籍。新天地での意気込みを見せた宮市だったが、開幕前の練習で左膝十字靭帯断裂の大けがに見舞われてしまう。全治半年という負傷を負ってシーズンをスタートさせることになってしまった。

長谷川アーリアジャスール(セレッソ大阪→レアル・サラゴサ)

 FC東京、セレッソ大阪とランコ・ポポビッチ監督とともに所属クラブを渡り歩いてきた長谷川は、セグンダ・ディヴィジョン(スペイン2部)のサラゴサへ移籍。このクラブを率いているのが、他ならぬポポビッチ監督だった。

「小さいころからの夢であった海外へのチャンスを頂いたので挑戦したいと思い決断した」と語った長谷川は、恩師の元で開幕2試合続けてスタメン出場を飾っている。

酒井高徳(シュトゥットガルト→ハンブルガーSV)

 酒井高が所属していたシュトゥットガルトは、2年連続で残留争いを強いられてしまうことになった。特に昨季は出番に恵まれず、苦しい時を過ごしていた。

 移籍するにあたり、出場機会の可能性やチームのスタイルなどを総合的に判断し、「全体的に考えた上で一番可能性があるチーム」であるハンブルガーSVを決断した。新天地では、シュトゥットガルト時代の恩師であるブルーノ・ラッバディア監督のもと再起を図る。

小野裕二(スタンダール・リエージュ→シント・トロイデン)

 2013年1月に名古屋グランパスの永井謙佑とともにベルギーのスタンダール・リエージュへと移籍するも、半年後のプレシーズンマッチで左膝の靱帯断裂という大けがを負ってしまう。1シーズンを棒に振り、昨季途中で復帰するも満足な出場機会は得られなかった。

 小野は昨季2部リーグを優勝して昇格したシント・トロイデンへの移籍を決断。一時は川島永嗣、永井らと同じチームでプレーしていたが、現在はひとりベルギーの地で戦いに挑み続けている。

乾貴士(フランクフルト→エイバル)

 フランクフルトで長谷部誠とチームメイトだった乾は、「自分の夢だった」と語るスペインのクラブへの移籍を果たした。乾は大久保嘉人や中村俊輔らに続いてリーガエスパニョーラでプレーする8人目の日本人選手となった。

 エイバルは昨季のリーグ戦を18位で終えたため降格が決まっていたものの、13位のエルチェが財政難のため強制降格となったことで、繰り上げで残留となっている。リーガでは最も小規模なクラブのひとつだが、開幕2試合で連勝を飾って暫定首位に立つなど好スタートを切っている。

赤星貴文(ウファ→ポゴニ・シュチェチン)

 元浦和レッズの赤星は、2010年7月にツエーゲン金沢からラトビアのリエパヤ、2011年1月にポーランドのポゴニ・シュチェチン、2014年7月にロシアのウファへと渡り歩く。

 その後、今年2月に古巣のポゴニ・シュチェチンに期限付き移籍すると、7月に完全移籍。期限付きを含め、4年半のうちに同一クラブへ3度の移籍を果たしている。

瀬戸貴幸(アストラ→オスマンルスポル)

 当時ルーマニア3部だったアストラに加入して8年目を過ごし、同リーグでプレーした外国人選手史上2位の出場記録を持つ瀬戸は、慣れ親しんだ国を離れてトルコへと移籍を決断した。

「さらにステップアップするため」と移籍の理由を明かした瀬戸は、異国の地で再び戦う決意を述べている。

細貝萌(ヘルタ・ベルリン→ブルサスポル)

 ヨス・ルフカイ監督のもとでは中盤の要としてプレーしていた細貝だったが、昨季途中にパル・ダルダイ監督へ体制が変わると、負傷などもあり出場機会を失っていった。再起を図りたい細貝は、期限付きでトルコのブルサスポルへと移籍した。

 オスマンルスポルへ移籍した瀬戸に続くトルコ挑戦だが、発表後に自身のブログで「トルコ1部リーグだという事。トルコリーグは近年素晴らしいスピードでレベルアップしていて、世界的に素晴らしい選手達もたくさんプレーしています」と明かしている。

ハーフナー・マイク(HJKヘルシンキ→ADOデンハーグ)

 フィンランドのHJKヘルシンキとの契約が8月限りで満了となったハーフナーは、父・ディド氏も所属したADOデンハーグへと加入し、1年ぶりにオランダへ帰還した。

 チームメイトだった田中亜土夢と別れを告げ、フィテッセで公式戦93試合27得点を決めた長身ストライカーは、デビュー戦を含む2試合連続でゴールを挙げるなどチーム内での地位を確固たるものとしている。

text by 編集部