「悠馬さんが重体に陥りました。栃木県警に問い合わせて搬送先の病院を確認してください」(紗崎玲奈/北川景子)

8月27日放送のドラマ「探偵の探偵」第8話では、三浦貴大演じる窪塚刑事が殉職。何事にも動じず、ポーカーフェイスのヒロイン・紗崎玲奈が「わたしのせいで……、わたしの……」と泣き崩れる姿が描かれた。


玲奈は窪塚刑事の死に責任を感じ、引きこもる。一方、川口春奈演じる峯森琴葉は絶好調。玲奈に代わって対探偵課を仕切り、格闘技トレーニングにも精を出す。揚げ句、「もう終わりにしたい……」と弱音を吐く玲奈に、「逃げることは許しません」と説教めいたセリフを投げかける。善意と愛情に目をキラキラさせながら、「今逃げたら、それこそ窪塚さんの死が無駄になるじゃないですか」と言い募る姿はホラーめいている。


中村ゆり演じる、姉・彩音の再登場でますます怖さが際立つ。「ごめんね。突然連絡しちゃって」と彩音が持ってきたのは、玲奈に対する暴行シーンが録画された動画入りのUSBメモリ。琴葉は「もういいよ、おねえちゃん」とUSBメモリを受け取らず、「わたしね、探偵の仕事を本気でがんばろうと思ってるんだ。だから、もう大丈夫」と話を終わらせる。姉の行動原理も謎だが、妹の琴葉もどうもズレている。善意の振りかざし方が一歩間違うと……という危うさが見え隠れするのだ。


本日の囚人ポエム:「また、おいで。ここはすごく退屈だ」(阿比留佳則/ユースケ・サンタマリア)


第8話では玲奈によって自作自演の誘拐事件の真相を暴かれた悪徳探偵・阿比留(ユースケ・サンタマリア)が再登場。映画『羊たちの沈黙』のレクター博士よろしく、塀の中から玲奈をなぶる。「君のせいで鼻が曲がっちゃったよ」「出会った人間が次々死んでいく、まさに死神だ。君といい勝負じゃないか」。気取った物言いでおどけてみせたり、マウンティングを仕掛けたり。北川景子に無表情でスルーされても、果敢に挑み続ける姿はけなげさすら感じさせた。


荒ぶる須磨社長、ダークサイドをチラ見せ


一方、いつも冷静沈着な須磨社長(井浦新)の動きも活発化してきた。桐嶋颯太(DEAN FUJIOKA)を襲った相手が裏社会に通じる相手だとわかると「わたしのほうで手を打とう」とキッパリ。さらに、玲奈に対して澤柳奈々を探るよう命じるのと同時に、「必要なら殺せ」と指示。原作小説では「だがきみに殺人者になってほしいという意味じゃない。社会的に葬り去れば充分だ」と補足する場面が出てくるが、ドラマではどうか。


さて、今夜放送の第9話では、玲奈が“死神”のターゲットにされたことが判明。“交際歴がなく、友人を持たないひきこもり”を標的とし、結婚と死別(殺人)を繰り返してきたとされる澤柳奈々は何者なのか。歩く地雷源・彩音さんの動向も気になりつつ、今夜10時から!
(島影真奈美)

「探偵の探偵」レビューまとめはこちら