カンボジア戦への準備に自信を見せるハリルホジッチ監督。一方で「簡単な試合にはならない」と警戒心も覗かせる。写真:徳原隆元

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「みなさんこんにちは。明日、カンボジア戦を迎えますが、我々には選択肢がありません。この合宿のひと言目で選手たちには、『もう勝利しかない』『相手は勝利を与えてくれないので、我々が倒しに行かなければいけない』という話をしました。

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 サポーターのみなさんのためにも、確固たる決意を持って勝利を狙う義務があると思います。シンガポール戦はアクシデントだったと思わせなければいけない」
 
――東アジアカップと同様に今回もあまり準備期間がありませんでしたが、明日の試合に向けて手応えはいかがでしょうか。
 
「みなさんにはいつも話していますけども、たしかに時間がありません。私が叫んで全員に対して文句を言ったりすることもできるんですけども、それはなんの意味もない。つまりそれは宿命なのです。
 
 そのなかでもしっかり準備はしてきました。昨日は戦術のトレーニングしかしていません。攻撃に出るための様々なソリューションを選手たちへ提示し、アグレッシブさも要求しました。加えて、(ゴール前の)16メートルのなかに入っていこうという話やペナルティを誘えという話もしましたね。
 
 ただもう一度言いますけども、シンガポール戦はそこまで悪くなかったと思っています。極端に言えば、ゴール前での決定力を欠いただけでしたので、今回はゴール前でのトレーニングを多く取り入れた。選手、そしてチームがどのようなプレーをするかというのをみなさんも期待していると思いますので、それを見せたい。
 
 だからと言って、簡単な試合にはならないでしょう。3、4日前に行なわれたカンボジア対ラオスの試合は我々のスタッフが映像を撮りに行きましたし、いろんな映像を見て準備をしています。選手が責任を持ってやる、そういう段階に来ています」
――欧州組が加わっての試合となりますが、起用法やどのような布陣で挑むつもりなのか、イメージがあれば教えてください。
 
「欧州組は時差ボケ、それから移動による疲労が完全には抜けていない。ただ、これを取り除こうと努力はしています。今日の夜、彼らが万全な状態なのかをしっかりチェックして、それから起用法を決めようと思っています。
 
 選手たちを信頼していますので、責任を持った返答があれば決断できると思っていますし、明日彼らが戦える状態であることを期待している。特に確固たる決意、それからアグレッシブさを求めたい。昨日の練習では、攻撃面で6〜7つのソリューションを彼らに提示して、ゴール前に行くプレーをトライしました。
 
 もちろん、シンガポール戦も美しいプレーがあったとは思います。しかし、最後に仕留める力が少し足りなかったので、それを改善していきたいと思います。私も現役時代はストライカーだったので、どのような言葉で勇気づけられるかは分かっている。そういった部分でもプラスになれる存在になりたい」
 
――本田選手はクラブでトップ下を務めていますが、それは香川選手も同様です。これまで本田選手は代表で右サイドで出場しているわけですが、監督は彼らが共存できるベストの形をどう考えていますか?
 
「彼ら自身もあまり疑問を持たずにプレーできると思います。ふたりともかなり良いパフォーマンスで練習してくれて、特に香川は昨季よりも非常に良い。ともに良いプレーヤーですし、攻撃面でリーダーになってくれると期待しています。
 
 ふたりとも自分のポジションを見極めて、FWの後ろでしっかりプレーできるような選手だと思ってます。ただ、同時に同じポジションでプレーするということはできません。お互いがポジションチェンジをしたり、そういったことは可能です。明日の試合に関しても彼らはしっかり自分の役割を理解してますし、モチベーションが高いので、良いプレーをしてくれると思っています」
――カンボジア戦は1-0でも勝てば満足できるのか、それともある程度攻撃の形を見せたうえで、たくさんの得点を取りたいと思っているのか?
 
「勝つことを要求するだけですね。10点取れれば問題ないですけども、選手にはそんなにプレッシャーをかけたくない。勝利すれば自信はつきますし、喜びも沸くと思います。
 
 シンガポール戦から約2か月が経ちましたけど、なぜ引き分けたかということを今までずっと考えていました。選手はもっともっとやれると思っていますし、それは私も同じです。そのために勝ちに行こうという話をしました。
 
 もちろん期待してるのは、スペクタクルな試合、スペクタクルなゴールです。なぜかというと、今年最後の国内での試合なんですよね。前回のシンガポール戦では、観客の皆さんものすごく良い雰囲気を作ってくれました。そういったこともあるので、選手には『すべての意思とやる気をゴールに傾けてくれ』という話をしました。
 
――先程、ゴールを奪うために6〜7つの解決方法を提示したと仰いました。実際にピッチでどういう方法を選ぶかは選手に委ねらますが、柔軟性や判断力に期待する部分はありますか?
 
「ゴールを奪うための解決法は、選手でも監督でもなくて、試合状況で決まります。例えばミドルシュートをほとんど打っていない、ダイレクトプレーもしていない、ダイアゴナルなのか、それともDFの背後を狙ううごきなのかといったものを、シンガポール戦ではできていなかった。なので、いくつかのソリューションを提示しました。
 
 そしてビルドアップでは、それぞれ違うアクションが必要になってきます。インディビジュアルなのか、コレクティブなのか。それはいろんな状況にも寄ります。少し彼らにそういったことを提案したんですね。例えば、FKもしくペナルティがなぜないのかという話もしました。
 
 明日も1点目はそう簡単には入らないと思っています。もし早い時間に決まれば、おそらく試合の考え方がまったく違うものになると思っています。攻撃に関しては、いろんな要求をしていますけども、とにかくプレーを速くして、3、4人目を使いながら逆サイドを突き、(ゴール前の)16?に入っていく。そして最後は冷静にゴールを決める。そういうことを要求しています。
 
 もちろんメッシやクロスチアーノ・ロナウドのように突破力を活かして得点を取る方法もありますけが、それに関しても全然反対しません、そして何人かの選手には少し修正して、そうすればもっと伸びるよと話もしました。特に中盤の選手にはリスクを持ってミドルシュートを打っていこうと話をしました。