2日放送の「モーニングバード」(テレビ朝日系)で、同局所属のコメンテーターである玉川徹氏が、佐野研二郎氏をめぐるメディアの加熱取材を擁護する一方で、ネットユーザーを厳しく批判する一幕があった。

番組では、佐野研二郎氏による東京五輪エンブレムデザインが1日に白紙撤回となったことを取り上げた。

当デザインはかねてより盗作騒動の渦中にあり、東京五輪組織委員会は28日に記者会見を開き、佐野氏の原案を2度にわたり修正したことを明らかにした。ところが、委員会の発表は疑惑を払拭するどころか、かえって火に油を注ぐ結果となってしまう。

ドイツ出身のタイポグラファーであるヤン・チヒョルトの展示会が2013年に開催されており、インターネットのユーザーたちは、そのパンフレットに用いられたデザインと、佐野氏の原案が酷似していると指摘したのだ。

また、佐野氏がエンブレムの使用例として提出した羽田空港の写真についても、海外の個人サイトに掲載されていた写真を無断使用したのではないかという指摘がある。こうした事情を受け、佐野氏は委員会に申し出て、エンブレムデザインを取り下げた。

その直後、佐野氏は自身の事務所のHPで模倣や盗作を改めて否定し、「自宅や実家、事務所にメディアの取材が昼夜、休日問わず来ています」と、メディアからの厳しい追及があったと綴った。

また、佐野氏によると、事件とは無関係であるはずの家族や親族の写真もネット上でさらされるなどの被害があったらしい。こうした過剰攻撃に耐えかねたため、佐野氏は白紙撤回の決断に至ったそうだ。

こうした佐野氏の訴えを受け、玉川氏は「メディアがいきなりいったりということは基本的にしないです」と、メディアを擁護。玉川氏は佐野氏の言葉について、「大げさになっている部分もある」とコメントした。

その一方で、玉川氏は、ネット上の誹謗中傷について「完全に制裁になっているわけですよね」と、厳しく批判。玉川氏は、ネットユーザーが持つ調査能力の高さに一定の評価を与えつつ、容疑者と目される人に対する誹謗中傷が拡大する背景に、ネット社会の伸展が影響しているのではという見解を示した。

羽鳥慎一アナウンサーも、こうした誹謗中傷は今回の盗用疑惑問題とは関係ないと指摘した上で、玉川氏に同調。弁護士の菅野朋子氏も「かなり行き過ぎた面もある」と述べた。

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