写真提供:マイナビニュース

写真拡大

近年、メガネ業界ではアニメ・ゲーム作品とのコラボレーションメガネが増えている。いま、コラボレーションメガネは新しいファッションアイテム・キャラクターグッズとして、目が離せないものとなっているのではないだろうか。メガネ業界とアニメ・ゲーム作品とコラボするようになったのはなぜなのだろう。今回はアイウエアブランドJINS・Eコマースグループ リーダーの向殿文雄さんにお話を伺った。

○ウェブでの購入体験を楽しんで

――まず、どういった流れでアニメ作品とコラボレーションをするようになったのでしょうか。

アニメとの最初のコラボは、2010年に発売した「ONE PIECE」(ワンピース)ですね。当時のJINSは、アイウエアブランドとしての知名度があまりありませんでした。ですので、「ワンピース」というコンテンツのお力を借りて、より多くのお客様にJINSを知っていただこうという目的がありました。今でこそ色々なメーカー様が「ワンピース」とのコラボ商品を販売していますが当時はほとんどなく、ファンからの驚きの声が多かったのを覚えています。特にメガネをかけたルフィたちのイラストが好評でしたね。

――「ワンピース」を通じて、はじめてJINS店舗に行ってもらうという試み。

はい。現在ではコラボをきっかけに店舗に来店していただくというよりも、ネット上で話題になることをフックに、オンラインショップを通じてウェブでの購入体験を楽しんでいただくことがメインとなっています。

――ネット上で話題といいますと、最初からSNSでの拡散を期待するということでしょうか。

そうですね、SNSのような横のつながりで情報が拡散していく特質上、オンラインショップで展開することが多いです。特に、現在展開している「黒子のバスケ」や「進撃の巨人」などは、SNSでの反響がとてもありました。ファンのみなさまから、我々の想像を超える反響をいただけたことは大きな気付きでした 。

○最初にメガネをかけるタイミング

――「アイカツ! 」は女の子向け作品なので、SNSをやっている層がターゲットではないですよね。反響や評判などはどこから得ているのでしょう。

店頭で商品を見たお子様が「お母さんこれほしい! 」と言っている姿は多かったですね。

――まさに現場の声ですね。「アイカツ! 」コラボメガネの情報をはじめてみたとき、子ども向けのおもちゃではなく、実際に使えるメガネとして販売するのか! と驚いた記憶があります。

お子様が最初にメガネをかけるタイミングとして、学校で視力検査をした結果、眼科に近くのメガネ屋さんを紹介してもらうというパターンが多いんです。そうするとJINSのメガネを選んでいただくのは難しくなります。JINSでも元々お子様向けのメガネを販売しているのですが、思う以上に伸びていかない。ですので「アイカツ! 」というコンテンツの力をお借りして、JINSを知っていただく機会になればと。

――なるほど。視力検査をしてよくわからないままメガネ屋に行くよりも、こういった作品からメガネに触れるほうがメガネに対する印象も変わっていく気がします。

○限定感を演出するためのメガネプラスアルファを

――普通のメガネとは違う、コラボメガネを作る上でのこだわりを教えてください。

一目見てコラボだとわかるものがよかったり、コラボ要素をさりげなくして普段使いできるものがよかったりと、コンテンツによって使い分けています。たとえば「アイカツ! 」はお子様がターゲットなのでコラボ感を前面に出しています。本体カラーを各キャラクターのイメージに合わせ、テンプル(つる)の内側のデザインも各キャラクターをモチーフとしています。「進撃の巨人」はそこまでコラボ感を押し出さず、日常生活でもかけやすいシンプルなデザインにして、ディテールで表現することに重きを置いています。

――確かに大人のファンですとコラボ感を出しすぎてもそこまで喜ばれない。さりげなくワンポイントがある方が嬉しいですよね。

あとは、メガネ本体以外での仕掛けですとノベルティにも力を入れています。「アイカツ! 」は専用のオリジナルケースや、実際にゲームで使えるカード、「黒子のバスケ」は描き下ろしイラストプレート付きのメガネスタンド。かつて展開していた「ヱヴァンゲリヲン」だと、メガネケースやオリジナルイラストが入ったメガネ拭き、クリアファイルなど、お客様に限定感を味わっていただけるようなメガネプラスアルファをいつも考えています。

○私生活で取り入れやすいアイテムのひとつ

――コラボのときはいつもメガネをかけたキャラクターの描き下ろしを展開していますね。

そうなんです。普段メガネをかけていないキャラクターがメガネをかけているという話題性がフックになっているので、描き下ろしは必須になっていますね。ですが、今後もコラボをさせていただく場合は、同じことを繰り返すのではなく、違う切り口でお客様に喜ばれる仕掛けが必要になるかと思っています。

――キャラクターの印象も代わり、メガネというギャップもある。なぜいまメガネ業界でアニメやゲーム作品とのコラボレーションの流れがきているのでしょう。

キャラクターの顔に変化を付けるとしたら、メガネか帽子がわかりやすくてインパクトがあるのかなと。あと、アニメ好きな方が私生活で取り入れやすいアイテムのひとつがメガネですよね。パッと見のデザインは普通のメガネなんですけど、内側をよく見たらさり気なくアニメのモチーフが入った遊び心があるとかですね。

――その作品を知らない人は普通のメガネを付けていると思うけど、知っている人が見たら「あ、そのメガネ、あのアニメのでしょ? 」という広がりにもなる。

そうですね。現在、JINSのアニメコラボメガネはオンラインショップでの販売に力を入れています。SNSでの反響が大きいということもありますが、それ以上に、そのコンテンツが好きな方に、最も手に入れやすい環境で渡すことを重視しているからです。

○JINS アニメコラボメガネ販売リスト

2010.12 ワンピース 第1弾
2011.03 ワンピース 第2弾
2011.08 ヱヴァンゲリヲン新劇場版 第1弾
2011.10 ワンピース 第3弾
2012.09 TIGER&BUNNY
2012.10 ヱヴァンゲリヲン新劇場版 第2弾
2013.08 ワンピース 第4弾
2013.12 進撃の巨人
2014.06 黒子のバスケ 第1弾
2014.12 アイカツ!
2015.05 黒子のバスケ 第2弾

(加藤大樹)