今、買うべき投資信託 厳選ベスト5
 株で儲けた人々の武勇伝が漏れ聞こえてくる一方で、「インフレに備えよ」「円安時代に備えて外貨建て資産を持とう」といったメッセージも頻繁に聞かれる。そろそろ「自分も何か投資を始めないと、周囲から取り残されてしまうのではないか……!?」という焦りを感じ始めた人も多いのではないだろうか。

 とはいえ、世の中にはあまりにも多くの金融商品が溢れている。一体、何を買えばいいのか……とお悩みの皆さんに代わって、ここではマネーのプロたちに意見を求めた。ぜひ、投資デビューの一助としてもらいたい。

 日本株好調の昨今、日経平均やTOPIXに連動するインデックスファンドやETFを買っていれば、それだけで儲かったわけだが、「どうせなら平均以上の儲けを出したい」と思うのが人情。そこで浮上するのが、インデックスファンドに対して「アクティブファンド」と呼ばれる投資信託だ。

「日本株に投資するなら、『日本応援株F(愛称:スマイルジャパン)』。厳選した50銘柄に集中投資を行うファンドです。割高になった銘柄は売り、割安なものに組み替えてくれる機動性がウリ。同じ三菱UFJ投信が運用するファンドに『優良日本株ファンド(愛称:ちから株)』という商品があり、’09年の設定以来、安定した実績を上げているのですが、こちらと中身は同じです。違いは、販売窓口をネット証券会社に限定して販売手数料を無料にしたこと。インデックスより上を目指したい人にオススメしたいですね」(ファンドアナリスト・吉井崇裕氏。以下同)

 日本ではなく世界に投資するなら?

「欧米の株は、リーマン・ショック後ずっと値上がりを続けてきたので、割安感は薄れています。そんな中で注目を浴びているのが『転換社債(CB)』。株に連動して価格は上がりますが、株が落ちるときには債券の価値があるので株ほど落ちない。今の不透明な経済情勢の中で投資するにしても安心感がありますね。下記で紹介した『JPMワールド・CB・オープン』は、20年以上の実績を持つ銘柄です」

 また「エネルギー版REIT」と言われる「MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)」にも注目。

「貯蔵施設やパイプラインといったインフラの使用料が収入源。配当利回りが5%と高いので注目されています。去年の後半、原油が急落したときにMLPのファンドも下落したので、現状はいい感じに割高感が解消されている。今後の値上がりも期待できます」

 最後に、吉井氏が初心者に向けて勧めるのが「トレンド・アロケーション・オープン」と「野村 グローバル・ロング・ショート」のセット買い。

「前者は、いわゆる“順張り投資”で、株がよければ株への投資比率を増やし、株が悪くなれば債券への投資比率を増やす……という戦略を取っています。下落時は-15%以内に収めることを目標としているので大損も避けられる。一方、後者は“逆張り投資”。割安なものの買いと割高なものの売りを連動してやっているので、マーケットが大きく動くようなときに強い。この2つを1対1で組み合わせると、資産が右肩上がりにゆっくり上がっていくような値動きが期待できるでしょう」

 こうした運用を個人で行うのは相当に難しい。投資信託ならではの「プロの手腕」の面目躍如といったところだ。

◆厳選5商品

●「(ネット証券専用)〈手数料無料〉日本株応援F」
基準価格2万5338円 リターン(3年)36.75%
愛称:スマイルジャパン。運用会社は三菱UFJ投信。実績のある「優良日本株ファンド」と中身は同じで、ネット証券専用に販売手数料を0円に設定

●「JPMワールド・CB・オープン」
基準価格1万983円 リターン(3年)17.44%
20年以上の実績があるファンドの中でも一番値上がりしている商品。為替のリスク管理も行う。運用会社はJPモルガン・アセット・マネジメント

●「GS MLPインフラ関連証券ファンド 年2回決算」
基準価格9717円 リターン(6ヶ月)3.22%
設定から1年に満たないが、その中身は’13年に設定された三井住友アセットの「北米エネルギーファンド」と同じ。運用はゴールドマン・サックスが行う

●「トレンド・アロケーション・オープン」
基準価格1万2038円 リターン(3年)7.08%
市場に順張りする「トレンドフォロー」戦略を取る。下の「グローバル・ロング・ショート」とチャートを比べると、動きが正反対なのがわかるはず

●「野村グローバル・ロング・ショート」
基準価格1万1209円 リターン(3年)0.13%
ここ3年の値動きはほぼ横ばい状態だが、急落や急反発が起きたときには大きな収益を得られる。上の「トレンド・アロケーション・オープン」とセットで

【吉井崇裕氏】
イデア・ファンド・コンサルティング代表。「本当に良いファンド」を投資家に認知してもらうことに努めている。楽天証券にて毎月コラムを連載中

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