香川真司(撮影:長瀬友哉/フォート・キシモト)

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9月1日、自身の合宿初日を終え、香川真司はにこやかに現れた。「調子が良さそうですね」という報道陣の呼びかけに「悪くはないですね」と自信を見せる。

その調子のいい香川には、いまゴールが求められている。シンガポール戦で、日本は打てども打てどもネットを揺らせなかった。そんな焦りからか、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はメンバー発表記者会見で「PKの取り方を選手に教える」とまで言った。また、ライブドア・ニュースの前園真聖氏のコラム「選ばれたメンバーに見るハリルホジッチ監督の強い意志」でも、香川にはPKを取るような動きが求められていると前園氏は述べている。

そしてこの日、実際に「ハリルのダイビング・スクール」はあったようだ。香川は練習で「体の入れ方、ゴール前だと特に最初に体を入れろ」と教えられたという。

だが、香川はPKを狙うプレーはしないと語った。

「ゴール前で仕掛けていくのが必要ですし、PKを意識しすぎても仕方がない。ある意味、そういうところは日本人というか。ブラジル人のような『賢さ』は必要だと思うのですが、どうしても素直な心が出ちゃうので(笑)」

そういうと珍しく香川は笑顔になった。

「PKがもらえるところに入り込んでいくことが増えていけばファウルに繋がると思うので、狙うのではなくて自然に入り込んでいけばいい。ゴール前に入り込めば、回数が増えていけば自然と(PK)が増えていくと思います。ずるがしこく行ってシミュレーションを取られると、それはダメですからね」

こういう台詞が出てくるところも、香川が今、自信を持ってプレーしているという証拠だろう。

「しっかりと準備はできているので、相手がどこであろうと自分たちのサッカーをして、ホームなので絶対勝たなければいけない。そういうプレッシャーの中で、しっかりと勝ちきれるようにしたい。みんなでしっかり準備すれば、必ず勝てると思います」

そう言うと香川は胸を張った。

【日本蹴球合同会社/森雅史】