キムタクの猛抗議に賛否両論

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「ちょ、待てよ」と言わんばかりの猛抗議だった。「NHKのど自慢」に出演したSMAP木村拓哉さん(42)が、一般出場者に鳴らされた不合格の鐘に納得できず、自席を飛び出して鐘奏者に詰め寄ったのだ。

この出場者は社交ダンスを披露して会場を盛り上げていただけに、ネットには木村さんの抗議を「神対応」と評価する声もある。一方で「出しゃばり」「カッコつけ」と不満に思った人も出ているようだ。

突如、席を立って鐘奏者に猛抗議

2015年8月30日放送の「NHKのど自慢」に、SMAPの5人が生放送では初出演した。神奈川県秦野市で行われたこの放送では坂本冬美さん(48)もゲスト出演し、いつもより多い22組が出場した。

騒ぎの発端になったのは「地元秦野を社交ダンスで盛り上げます」と紹介されて登場した男女2人組だ。長渕剛さん「乾杯」の演奏に合わせて社交ダンスを踊り出し、さらにそのまま歌い始めたのだ。

まさかのパフォーマンスに会場は大盛り上がり。クルクルと回るなど激しく動きながらだったため、時折声がかすれはしたが、中居正広さん(43)は大爆笑。温かい雰囲気に包まれていた。

しかし、いよいよサビにかかり「乾杯!今・・・」と歌ったところで、無情にも鐘2つが鳴ってしまった。

すると最前列に座っていた木村さんは立ち上がり、一番後ろにいる鐘奏者のところまで行って猛抗議。マイクが入っていなかったので何を言ったのか分からないが、さながらドラマのように「ちょ、待てよ」と言わんばかりの剣幕だった。

ステージ上では中居さんが「もうちょっとマイクが近かったら!」とフォローし、男性も「初めての体験だったので・・・」と肩で息をしながら応じていた。しかし、木村さんは納得できないのか、カメラに背を向け、ほかの出場者たちと興奮した様子で何かを話し続けていた。

「やっぱキムタクいい人だ」

のど自慢」という意味では減点材料はあったのかもしれないが、会場からは大きな拍手が上がっていた。木村さんの抗議についてネットでは

「マジでいいやつじゃん」
「キムタクの温かさにホレた」
「やっぱキムタクいい人だ」

として「神対応」と称える声が上がっている。

その一方で、

「また木村がエエカッコしちゃって。NHK審査員の顔丸つぶれ」
「なかなかのウザさだな」
「判定員の人に失礼じゃない?」

などとスタンドプレー、出しゃばりと厳しく指摘する意見もあった。

そういった賛否両論を知らない木村さんは、その後も、別の出場者が鐘2つだったことに再び抗議したり、ゲストコーナーの「SHAKE」では「鐘が2つでも、イライラしない〜」と即興の替え歌を披露したりして会場を盛り上げた。また、番組の最後には「ダンスで会場を沸かせてくれました」と、社交ダンスの2人に審査員特別賞を贈っている。

なお、この日の放送は視聴率12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、2015年の最高を記録した。