「つらさ」は脳内物質のしわざだった!?今日からできる「Happy脳」になるヒント

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幸せな結婚をして、かわいい子どももいて、ハタからみれば「幸せいっぱい」に見えるママたち。だけど心の中は「子どもにイライラ」「夫にムカムカ」「ママ友関係にクタクタ」と、常に「つらさ」を抱えていたりすることも。こんな「つらさ」が簡単になくなって、なんだか楽しく、嫌いな人もいなくなるという魔法みたいな方法が…実はあるんです! そんな魔法の方法を、「『苦しい』が『楽しい』に変わる本」の著者、樺沢紫苑さんが教えてくれました!

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「つらい」も「楽しい」も脳内物質の変化にすぎない


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あなたをイライラさせたり、つらいと感じさせるのは、ご主人でもお子さんでもお姑さんでもなく、単なる「脳内物質」のしわざ! 

「つらい」などの感情は心の変化によるものでなく「脳内物質」の変化にすぎません。

「つらさ」を感じさせる脳内物質は、「ノルアドレナリン」などのストレスホルモン。こちら、実は太古の昔から機能していて、猛獣などに出会った際に瞬時に逃げる判断をしたり、戦うために「ふだん以上の力」を出させるという、けして悪い物質ではありません。

でも、今は21世紀。猛獣から逃げる必要はないぶん、嫌な事があってもそう簡単に逃げ出したりできません。猛獣レベルでなくても、小さなガマンを続けることでストレスホルモンが毎日出っぱなしになり、やがて枯渇することで「うつ病」まで引き起こしてしまうことも多いのです。この「負のスパイラル」は、猛獣に襲われるよりマズイこと…。

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【ストレスホルモンの放出図】

育児や仕事がつらい…

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×ストレス脳「どうしよう」「苦しい」

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ストレスホルモン放出

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「もっとつらい…」

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ストレスにさらされている現代人だからこそ、脳を「楽しい」に導く物質を積極的に分泌させ、ストレスをためこまない策が必要です。「脳内幸福物質」と呼ばれる「ドーパミン」「セロトニン」「エンドルフィン」は、誰でも同じ分泌のしくみをもっています。ちょっと思考回路や生活習慣を変えるだけで、誰でも「つらい」が「楽しい」に変わる、人呼んで「Happy脳」に変えられるのです。

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体はとらわれていても心は自由。脳は簡単に騙せる!


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「Happy脳」のしくみはとても単純。ためしに笑ってから「あぁ、つらいなぁ」と言ってみて下さい。

暗い顔で言ったときよりだいぶラクに感じませんか? 脳は作り笑いと本当の笑いを区別せず、「表情筋が笑う動きをした」と察知しただけで楽しい感情が起きるよう指令を出します。

「苦しいときも笑ってみる」と、めげないで何とかやれるようになるのはこのためです。

「考え方」「物事のとらえ方」も同様で、マイナス思考でとらえるよりポジティブに考えるクセをつければ、ふつうならストレスになるような出来事でも、ラクに乗り越えることができるようになります。

笑顔を作ったとき、ポジティブ思考をしたとき、脳に分泌されるのは「ドーパミン」という「脳内幸福物質」です。

主に努力して物事を達成したときに分泌されますが、達成に至らなくても「これから楽しいことをするぞ」とワクワクするだけでも出てくる頼もしい物質。あなたが今、育児や仕事にかかりきりでつらさを感じているなら、「これが終わったら○○しよう」と楽しい瞬間をなるべく具体的にイメージしてみましょう。イメージが明確なほどドーパミンが分泌され、「じゃあ頑張ろう!」という気持ちが引き出されるのです。その結果、苦しさは間違いなく薄まりますよ!

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【脳内幸福物質の放出図】

育児や仕事がつらい…

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♪Happy脳「これが終わったら○○しよう」

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脳内幸福物質放出

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「よし、じゃあ頑張ろう!」

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つらさにまかせて「どうしよう」「苦しい」という思いに頭の中を占領させ、ストレスホルモンを増大させたままでいいですか? 辛い出来事に身動きがとれなくても、心は自由なんですよ。

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<プロフィール>

樺沢紫苑 先生

精神科医。1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒業。道内8病院での勤務・米国留学後、樺沢心理学研究所を設立。インターネットなどを通じ、累計35万人に精神医学、心理学、脳科学の知識や情報を発信中。

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文/和田玲子

※出典:雑誌『Como』(主婦の友社)/『Happy脳になるヒント』より

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