<ヨコハマタイヤLPGAクラシック 最終日◇30日◇RTJゴルフトレイル・キャピトル・ヒル・セネターC(6,955ヤード・パー72)>
 トーマス・“モーション”・フランクは注目を避けるように18番グリーン横に立っていたものの、彼のボス、クリス・タムリスはそれを許さなかった。タムリスは優勝者スピーチでフランクが彼女にとってどういう存在かを話し始め、彼は顔を隠し泣き始めた。タムリスにとってのLPGA初優勝は、モーションにとっても同様だった。彼はこの経験を一生忘れないだろう。
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 「宙を浮く気分でした。彼女はバーディーをどんどん決め、とても堅実なゴルフをしていました。三冠を決めたあの馬の様に、勢いに乗っていました」と、フランクは言う。「彼女の邪魔にはならないようにしていて、本当に良い結果になりました」。
 モーション以上に勝利に値するキャディはいない。彼は4月に自宅が雷により焼け崩れ、家を無くした。未だにその問題と向き合っているが、彼が自分を見失ったことはない。彼のことを悪く言う人は一人もいない。「サンフランシスコについて彼からメールをもらいました。彼の家の写真が映っていたのですが、彼は『自分には素晴らしい友人たちがいて、素晴らしい家族がいて、最高のボスがいるから大丈夫』と言っていました」と、タムリスは言う。「私はモーに、『あなたの素晴らしい性格があなたを助けているのよ』と言いました。彼に起きたことと、その反応で彼の性格が分かるでしょう」。
 モーションはキャディをした選手との記念品を集めている。彼はエキシビションでジャック・ニクラスやアーノルド・パーマーのキャディを務めたのに加え、LPGAではジャーン・クラフターとヘレン・アルフレドソン、さらにPGAツアーでのキャディ経験もある。火事により、彼が20年間集めた記念品はすべて失われてしまったものの、そのことを話しながら彼は笑顔を浮かべ自分の手の中にある旗を指差した。日曜日の18番ホールの旗は、モーションがタムリスに持っておくように勧めたものの、彼女はそれを拒んだ。「記念品はすべて失いましたが、今これがあります」と、モーションは笑顔で言う。
 「新しいコレクションを始められますね。ただこういうものより自分に取っては友人たちのほうが大事です。友人やLPGAは私を長年支えてくれました」。
 モーションは誰よりも目立つキャディだ。彼の性格もあるが、それ以上に彼の格好も目立つ。毎大会で彼はキャディウェアの下にネクタイとシャツを着ている。これは彼のゴルフに対する敬意の示し方である。
 タムリスは、キャリア通算7度のトップ10のうち4回が、モーションにキャディを頼んでからのここ15か月の間だということが、偶然だとは考えていない。「モーは私の一番のサポーターです。彼がいつも笑顔でいるので、元気づけられます」と、タムリスは言う。「今まであった誰よりも素晴らしい性格の持ち主だと思います」。
※USLPGA公式サイトより提供
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