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東京農工大学は8月31日、オフィスの天井に取り付けた複数のマイクや3Dカメラを用いて、いつどこで誰がどれだけ話したかを長時間連続して推定するシステムを開発したと発表した。

同成果は東京農工大学大学院工学研究院先端情報科学部門が中心となって進めている知的情報空間プロジェクトによるもので、9月9日に「UbiComp2015」で発表する予定。

同研究グループが開発したシステムは、天井部に16個の指向性マイクと16個の3Dカメラ、さらに広角カメラや電力センサ、温度センサなどで構成されている。同システムは、複数の3Dカメラを組み合わせることで、部屋全体をリアルタイムに3Dスキャンする能力を持ち、センサを装着することなく複数の在室者を検出することが可能。また、新開発の指向性マイクで検出した音の強度比から音源位置を推定でき、部屋の中で発話した人を90%の精度で推定できる。このシステムを定常的に運用することで、日常的なオフィス活動場面において、発話パターンやその変化を、会話内容を記録すること無くモニタリングすることが可能となるという。

今後、同システムを使ってオフィスでの活動を1年間まるごと記録・分析することで、組織内のコミュニケーションと生産性の関連性を明らかにしていく計画。得られた知見は、組織マネジメントに有益なものと期待されるほか、会話や作業の切れ目を狙うことで話の腰を折ったり作業を邪魔しない情報提供サービスの開発も視野に入れている。また、オフィスの活動リズムを長期的に分析することで、オフィスワーカーの活動を予測する技術も開発する予定だ。