初秋を迎えましたが、日中の太陽の光は強く戸外で過ごすと知らず知らずに目に負担がかかっています。疲れた目に効果的なのが「ギー」。クールダウン効果があるオイルです。

アーユルヴェーダでは目は温めてはいけない!

「体の冷えは禁物。具合の悪いところは温めて治そう」とよくいわれますが、インドの伝統医学アーユルヴェーダで、唯一温めてはいけない体の部分が「目」なのです。アーユルヴェーダでは、人間の体はカパ(水・地)、ピッタ(火・水)、ヴァータ(風・空)の3つの要素が構成するといわれます。そのうち、目はピッタに含まれ、火の要素があり熱をためやすいので温めてはいけないのです。特に熱い太陽の光が降り注ぐ夏や秋の初めにかけては、温めるのではなく冷やしてクールダウンさせる必要があります。

「ギー」ってどんなオイルなの?

ギーはインドや南アジアなどで作られるバターオイルで食用に使われます。発酵無塩バターを煮詰めて、水分、糖分、たんぱく質を取り除くので純粋な乳脂肪が摂取でき、傷みにくいのです。ギーはカレーや炒め物などの料理やお菓子作りに使うほかに、ご飯に混ぜる、チャパティやナンにバターのように塗る、などして食べます。アーユルヴェーダでは、マッサージや内服用、切り傷などの外用にも使われます。

ギーで目の疲れを取る方法

眼球にギーを使って目の疲れを摂る方法を「ネートラタルパナ」といいます。ギーを目薬代わりに使ったり、まぶたに塗布したりすると目や目の周りがクールダウンしてリラックス効果が得られるそうです。目薬代わりにするときには、人肌に温めてスポイドなどを使って数滴眼球に垂らします。目を閉じてまばたきをした後、眼球を右回り、左回りと一回転ゆっくりと動かします。何度か回転させるとギーが眼球にしみわたります。涙が出てきますがそのまま2分程度置いてギーをふき取ります。アーユルヴェーダの教室や、エステサロンなどでこれらをやってくれるサロンが増えているようです。

ギーが手に入らないという方。ローズウォーターにもギーと同様の効果がありますので試してみてください。もちろん冷やしたタオルや保冷剤を使って冷やすだけでも目の疲れがおさまります。


writer:松尾真佐代