<資料>
 リスクオフの株安、円高懸念が広がったことで、それを鎮静化させる対策として日銀の追加緩和、「黒田緩和3」の可能性も注目され出したようだ。

 2013年4月、2014年10月の2回の黒田緩和は、大きく円安、株高のリスクオンが広がるきっかけとなった。ただそれは、黒田緩和がリスクオンをリードしたというより、2012年後半から、世界的にリスクオフが広がらない状況が続いていたことが大きかったのではないか。

 ここにきて、「恐怖指数」、VIX指数は2011年以来の急騰となった<資料参照>。もしも上述の2012年後半から続いてきたリスクオフが広がらない状況が終わったとしたら、それでも黒田緩和3はリスクオフに歯止めをかけ、リスクオンをリードするきっかけになるのだろうか。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=58284

 ちなみに、2009年から始まったバーナンキFRB議長主導の量的緩和、QE政策は、結果的には究極のリスクオフ、「100年に一度の危機」から脱出するきっかけになったと評価されているものの、短期的には効果が懐疑的な局面もあった。2011年9月の「QE2.5」ともいえるツイストオペなどは、欧州債務危機の最中に行われたが、リスクオフ鎮静化の効果は微妙だった。

 黒田緩和などアベノミクスが株高、円安のリスクオンをリードしたのか、それとも「100年に一度の危機」の反動に伴う異例のリスクオン長期化の局面だったからこそアベノミクスも効果があったに過ぎないのか。後者だとしたら、異例のリスクオン局面終了における黒田緩和3の効果は微妙かもしれない。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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