『スーパーマリオメーカー』が海外CMで実写化。働くおじさん大活躍 (ハリウッド版『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』も)

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『スーパーマリオメーカー』の発売が間近に迫る8月末、ゲーム本編に先立って実写化映像が公開されました。といっても、欧州向けCMの中でのこと。これ以前に公開された北米向けCMと比べてみると、お国柄の違いを反映したきめ細やかなカルチャライズが光っています。

一部に実写パートを含む、EU向け『スーパーマリオメーカー』テレビCMがYouTubeで公開されました。歴史ある町並みの中で飛び跳ねるミスター・ビデオゲームのための舞台を作る、働くおじさん達の活躍がこちらになります。

『スーパーマリオブラザーズ』の亀や歩くキノコなど野生生物が闊歩して人類が駆逐された荒野、城が終端にある風景はヨーロッパ城塞都市のリアルを思わせましたが、このCMはまさしく原点回帰です。ヨーロピアンな建造物の上でクレーンがハテナブロックほかパーツ詰め合わせを持ち上げ、作業員が観賞植物よろしくパックンフラワーを命を危険に晒しながら配置。

ドリルで掘削して安置した大砲からキラーやワンワンの発射テストを終え、クッパやコクッパ達が炎を履く練習に余念のない屋根の上ステージも完成し、いよいよ主役がビルから登場。ヘルメットを被った作業員も『レッキングクルー』版マリオっぽく、地味なスタッフもよく見ればマリオ風の作業服で、ステージを作るのもマリオで挑戦するのもマリオのDIYかもしれません。

かたや北米CMは、グランドキャニオンのような雄大な自然が舞台。ゲームパッドを持った少年が画面にタッチペンを走らせると、現実に無数のパーツが飛んでいって積み重なり、テレサがブロックの中に入ったり、物理的なステージがみるみる出来上がっていきます。

「街の土木工事を見ているだけ」のEU版に対して、北米版は「プレイヤーが作って遊ぶ」イメージを強調した玩具のCM的作り。さあ、俺の自作ステージを遊んでみてよ!とパッドを渡される友達の服が、心なしか『MOTHER』シリーズの主人公ネスに似ています。

イカ人間がナワバリを塗ったりホコやヤグラを運ぶアクションゲーム『スプラトゥーン』でも、不定期に開催される対決イベント「フェス」のお題は地域によってカルチャライズ(文化に合わせてアレンジ)されています。例えば北米限定のトランスフォーマー対決フェスが行われ、日本のマニアが悔し涙に濡れたのは既報の通り。

すでに20世紀からゲームCMは地域によって仕様が変えられていましたが、インターネットの普及は"違いが見える"時代をもたらしました。国境を超えて日米のマリオファンを唖然とさせ、宮本茂氏から「作家性の持った違う解釈ができる作品は面白いですが」と大人の言葉を引き出したハリウッド映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(1993年、制作費50億円)もせっかくなので振り返り、世界に広がる実写マリオワールドを満喫しましょう。