パートナーの第一条件は外見? shutterstock.com

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 「草食系男子」と「肉食系女子」。狩る者と狩られる者、積極的にアプローチする側とされる側、男女の中で恋愛でのアプローチの役割が揺らいでいるのは時代の傾向だろう。しかし、物事それほど単純ではないし、「私は肉食系女子よ」などといっている姿を見かけるとやはり鼻白む。
 
 かつては、男が女を選んでいたとする幻想がある。男性の側が、性の対象として女性を選んでいたとする幻想だ。妻という生涯のパートナーを選ぶのは男性であり、女性は受け身で、良縁を待っていたと。しかし時代はかわり、女性が男性を選ぶようになってきたというイメージが確立されている。男性は女性から選ばれる立場に変わったようだ。
 
 この立場の変化にはさまざまな理由がある。いわく、先進国では男性が担ってきた筋肉労働が激減して、男らしさが必要とされなくなった。男女平等が進み、平等に選び、選ばれる関係になった。コミュニケーション重視の時代になったので、マッチョよりもソフトな男性が社会的に強者になっているから。
 
 しかし、男女の立場が変わっても、ほとんど変わらないものがある。それは、その人間の「外見」と「内面」の魅力だ。
 
 都内で、日本で唯一の男性総合医療を展開しているメンズヘルスクリニック東京が、今年8月に「パートナーとしてふさわしい男性/ふさわしくない男性の特徴」についてアンケート調査を実施した。興味深い結果を発表している。
 
 女性から見た「パートナーとしてふさわしい男性」の外見で、「清潔感がある」がトップ。同じく女性からみた「パートナーとしてふさわしい男性」の内面は、「責任感がある」がトップ、という結果が出た。反対に「パートナーとしてふさわしくない男性」の外見として「不潔」、内面として「責任感がない」という結果も出ている。男性から女性を見たときも、同様の結果が出ている。つまり不潔で、責任感がない人間は、パートナーとして選ばれることはない。納得の結果だ。
 
男性の約60パーセントが自分の外見と内面について悩んでいる

 このアンケート結果がユニークなのは、男女の意識差が数値に出ていることである。女性のほうが、男性よりも、「不潔」な外見を嫌っており、「責任感のない」内面をもった男性を避ける傾向がある。その差は平均で11.8パーセント。なんとなくそうだろうな、と感じていた事を、アンケート結果は裏付けている。
 
 平成の時代では、女性も男性もお互いに選び、選ばれるために、外見も内面も磨かないといけない、ということである。
 
 基本的な外見と内面が備わっていれば、カップルは生まれやすくなる。とくに男性は外見と内面の基本ができていないと、キモイ人間として認識されアプローチが出来たとしても暑苦しいアプローチとなって、嫌われる、イタイ人間として認識される。よりよいコミュニケーション・ゲームのためには、男たちは外見と内面をベストに整える必要があるわけだ。
 
 しかし、それができないから、人間は悩む。とくに男は悩む。アンケート結果は、女性に比べて男性のほうが外見と内面を整えることへの意識が低いことを明らかにしている。さらに、世の中の男性の約60パーセントは、すでに自分自身の外見と内面について悩んでいるということもデータが示している。
 
 多くの男性は、薄毛、肌荒れ、男性更年期の諸症状(肥満、高血圧)などの外見や、責任感の欠如、やる気のなさ、というメンタルの弱さを自覚し、悩んでいるのである。
 
 これらの悩みは、一見するとまったく無関係な別個のものに見えるが、男性ホルモンの一種であるテストステロンの減少によって生じる、と言われている。男性にも更年期障害があり、「LOH症候群」と呼ばれている。テストステロンが少ないと、やる気の減退やうつ症状加齢と共に減少していく。もちろん自然現象として加齢とともにテストステロンは減少していく。しかし、手をこまねいて何もしないと、外見と内面の悩みをかかえた男性は、加齢とともにどんどん女性から相手にされないかもしれない。それではあまりにも寂しい。

 あまりに当たり前のことだが、生活習慣を見直し、適度な運動と十分な睡眠でストレスを軽くし、テストステロンの減少を少しでも食い止めないと事態はさらに深刻なものになっていく。
 
 女性は、長い歴史のなかで、男性から選ばれるために、外見を整える重要性を熟知している。毎月一度の生理があり、メンタルの浮き沈みを経験しているので、男性よりもタフなところがある。
 
 これに対して、男たちは、女性たちに選ばれるという新しい事態に、大いに戸惑っている。男たちよ、奮起せよ。外見と内面を磨くことで、女性との出会いを、そして幸福を手に入れるのだ!
(文=男性編集部員)