7月上旬の急落後、政府のPKOもあって揉み合いに。陳氏は「この揉み合いの支持線を下抜けたとき、30〜40%の下落になる」と予想する
中国の株式市場が荒れまくっている。1年で2.5倍に上昇していた上海総合株価指数が、7月前半にかけて3週間ほどで30%も急落。なおも高値から20%以上安い水準で乱高下しているのだ。荒れ狂う中国相場で稼ぐ方法はないのか? 中国株ならではの錬金術を探った

◆中国株指数で荒稼ぎする極意

 6月半ばから7月前半にかけて3週間あまりで30%以上も下落した上海総合株価指数。「上海ショック」と大騒ぎになっただけに、ご記憶の人も多いだろう。中国当局は今年に入って3度の利下げを実施し、暴落後には証券会社などに“公的資金”を注入して、株価を買い支えるよう指示。空売りの取り締まりを強化するなどして、なんとか株価の下落に歯止めをかけたのだ。が、こうした暴落は事前に予期できたものだったという。数々の大相場を的中させてきた金融アナリストの陳満咲杜氏が話す。

「暴落の原因は異常なまでの過熱感。個人投資家は“場外配資”と呼ばれる融資会社を使って、手持ち資金の8倍にレバレッジを利かせて、株を買い続けました。株をやるために会社をたたんで資産を信用取引につぎ込んだ、という人もいました。その結果、上海指数は1年で2.5倍に上昇。個別で見ると北京暴風科技という銘柄は、36日連続ストップ高を記録し、上場からたった2か月で42倍に上昇したんです。オンライン動画プレーヤーを開発している企業ですが、正直、際立った技術を持っているわけでもない。そんな会社が連続ストップ高を記録していたのだから、バブル以外の何物でもない。それで、私は上昇を続けていた上海指数が4%近く急落した6月18日に『ただの下げではない。暴落も近い』と中国人向けのSNSに書き込んだんです」

 ただし、予期できても、多くの中国人は耳を貸さなかったとか。

「実は、普通のOLである私の奥さんまで『株をやりたい!』と言い出して、2か月で100万円以上儲けていた。南北の鉄道大手が合併してできた中国中車を買ったりしていたのですが、結局、この銘柄も6月後半にかけて暴落したので、利益のほとんどを吐き出してしまったようです(苦笑)」

 財テクバブルに沸いた日本を思わせる光景が、中国にも広がっていたわけだ。が、この暴落を目ざとく収益機会に変えた猛者もいる。

◆上海市場暴落で350万円を稼ぐ!

「FXに飽きて、ちょうど4月から中国株に乗り換えていたんです。6、7月はおいしかった!」

 と満面の笑みを浮かべるのは、グラビアアイドルとしても活躍した専業トレーダーの小林ちま氏だ。月末に利益は出金し、毎月150万円で取引している。

「日足を見ていたら6月にサポートラインを割ってきていました。急落するかなと思って普段より強めに売っていたので、暴落のクライマックスだった7月8日には350万円くらい儲かりました!」

 見事な手腕だが、中国株で気軽にデイトレできる便利な商品はあるのだろうか。

「私が使っているのはCFD(差金決済取引)。FXと同じ仕組みなのでわかりやすいですし、『上海A50』という株価指数がGMOクリック証券だと10倍のレバレッジをかけて取引できます」(ちま氏)

 中国国内の投資家を主な対象としたのが上海A株。その中の代表的な50社を対象にした株価指数が、上海50A株指数だ。

「上海市場の指数は値動きがわかりやすい。簡単なところでいえば、2日間上げたら2日間下げるという相場を繰り返しているんです。だから、月に30万〜50万円程度を稼ぐのは難しくない。暴落のときは翌日に持ち越したりしましたが基本はデイトレード。狙うのは寄り付き直後と引け間際の1時間です」(同)

 中国と日本の時差は1時間。上海市場の開場時間も日本と1時間ズラして考えればOK。ちま氏が利用するGMOクリック証券のCFDだと10時15分から16時25分が上海A50の取引時間となる。