錦織in 全米オープン間近!今さら聞けないテニスの見方
 8月31日から、今年最後のグランドスラム大会、USオープンが始まります。去年この大会で錦織圭選手は準優勝でした。今年は優勝を期待してしまいますね。

 錦織選手の活躍をきっかけに、最近またテニスの試合がテレビで見られるようになってきました。そこで、テニスに詳しくないという読者の方に向けて、「ここだけわかればテニスがわかる!」というポイントをお伝えしたいと思います。テレビをつけたときにテニスを放送していたら、ちょっとそのままのぞいてみてくださいね。

◆今さら聞けないテニスのルール

 では基本のキ(ルールを知っている方は、ここをスルーして次の見出しまで飛んでください)。

 テニスのポイントは0、15、30、40と数えます。1対0なら15-0、2対3なら30ー40となります。4ポイント取ったら1ゲーム終了です。40-40になったら先に2ポイント取った方がそのゲームを取ります。

 どちらかの選手が6ゲーム先取したらセットです。グランドスラムは5セットマッチなので、3セットを先取した方が勝ちです。つまり、4ポイント=ゲーム、6ゲーム先取=セットです。

 テニスはサーブから試合が始まります。サーブを打つ選手はゲームごとに順番です。第1ゲームが錦織選手がサーブの番なら、そのゲームが終わるまでずっと錦織選手がサーブを打ちます。第2ゲームでは相手のサーブ、第3ゲームはまた錦織と順番に回ってきます

 例えば、第1セットの第1ゲーム目は錦織選手のサーブだったとしましょう。3点連続して錦織選手が取り、40-0になりました。次も錦織選手がポイントを取り、ゲーム。ゲームカウント1-0です。次は相手選手のサーブです。相手、錦織、相手、相手とポイントを取って40-15になりました。次のポイントを相手選手が取り、ゲーム。ゲームカウント1-1です。こうしてゲームを続けていき、6ゲーム1セットを3回先に取った方が勝ちです。

 ここまでわかったらルールはだいたい大丈夫。では試合のポイントを解説しましょう。

◆まずはサーブに注目

 トップ選手のサーブはだいたい時速200kmくらい出ます。それをネット際の片面1/4くらいのスペースに入れるんですが、リターンする方はたいへんです。センターに剛速球を打たれたり、ワイド(コートの端)に外に逃げるサーブを打たれると「ゴムゴムの実をくれよ、取れねえよこんなの」という気分です。なので、テニスのゲームは圧倒的にサーバーが有利なのです。

⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=336409

 しかもサーブは1ポイントに付き2回打てます。ファーストサーブがフォルト(アウト)した場合は、セカンドサーブを打ちます。ファーストが入ればそのまま試合続行です。ファーストサーブがフォルトしても相手の得点にはなりません。しかしセカンドサーブもフォルトしてしまうと、相手のポイントです。

 ここがテニスのキモです。

 ファーストサーブは、とにかく相手を攻撃できる強気のショットです。うまくいけばエースとなってサーブを打つだけでポイントになりますし、リターンが返ってきても、自分のペースで試合を展開できることが多いのです。試合に勝った選手はよく「サーブが良かった」などと言いますね。サーバーは、絶対にファーストサーブを入れたいのです。

 ところがセカンドサーブになると、今度はリターナーが少し有利になります。セカンドサーブをフォルトするとリターナーのポイントになってしまうため、サーバーはミスするわけにはいきません。攻撃するよりも確実に入れることのほうが優先です。

 ファーストサーブで打つような豪速球や際どいコースよりも、スピンをかけてより安全にサーブが入るようにします。ボールの回転数が多くなればボールのスピードは遅くなるので、比較的返球しやすいのですから、リターナーは「セカンドサーブになったら攻めるぞ」とサーバーにプレッシャーをかけます。ファーストサーブが入る確率が低くなると、サーバーにとって試合はかなり厳しい展開になります。

※【次回】⇒「錦織のサーブ&リターンをどう応援するか?」

<TEXT/和久井香菜子>

【和久井香菜子(わくい・かなこ)】
ライター・イラストレーター、少女漫画コンシェルジュ。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。ネットゲーム『養殖中華屋さん』の企画をはじめ、語学テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。街で見かけたおかしな英文から英語を学ぶ「Henglish」主宰。