投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の8月24日〜8月28日の動きを振り返りつつ、8月31日〜9月4日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は波乱の展開となった。チャイナ・ショックが世界的な景気減速への懸念へと拡大するなか、週明けの日経平均は今年最大の下落幅となった。さらに世界連鎖安と拡大するなか、8月25日の日経平均は日中の高安の幅が1000円を超える乱高下に。米国では大量の売り注文等の影響によりシステムが1200回以上の中断する混乱となった。

 その後、震源地の中国では追加の金融緩和政策が発動され、ようやく落ち着きを取り戻すなか、週末にかけては原油相場など商品市況の落ち着きもみられ、急速なリバウンドをみせている。

 今週は中国PMI(製造業購買担当者景気指数)や米雇用統計を控えていることから、引き続き中国の動向や米国の利上げ開始時期への思惑等が、相場の変動要因になりそうである。足元の急落によって米国では9月の利上げは無いとの見方が大勢を占めてきている。とはいえ、4-6月GDP改定値の上振れ等もあるなか、ベージュブック(米地区連銀経済報告)や、週末の雇用統計が近づくにつれて、慎重姿勢が高まる可能性がありそうだ。もっとも、4-6月GDP改定値を受けた反応を見る限り、9月利上げ再開としても、不透明感の払拭といったアク抜けに向かわせる可能性が高いとみておきたい。

 さらに、中国についてはPMIの発表を控えているものの、抗日戦勝記念日を前に、当局による株価下支えなども意識されやすいところである。楽観視は出来ないものの、一先ず落ち着きをみせてくると見ておきたい。

 なお、9月7日の米国市場はレイバーデーの祝日となる。ここまでは多くの海外投資家は夏季休暇に入っているとみられる。レイバーデー明け後は、改めて利上げ再開時期への思惑等が交錯するほか、日本市場への資金流入も増えてくるだろう。米FOMCまでは動きづらいものの、不透明感払拭によるアク抜けを想定するなか、今週が押し目買いの好機になりそうだ。