抗日戦争を戦った国軍の元兵士ら、中国大陸の歴史歪曲を批判/台湾

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(高雄 30日 中央社)高雄の海軍左営基地で29日、海軍の慰霊祭などが行われ、馬英九総統や抗日戦争に参加した元兵士などが出席した。元兵士らは同戦争について「戦ったのは我々であり、中国大陸は事実を歪曲している」と戦争を主導したとする大陸側を批判した。

元副総統で与党・国民党の元主席の連戦氏が、抗日戦勝70年を記念して中国大陸が9月3日に北京で実施する軍事パレードに出席することについては、「出席してもいい。だが、我々が戦ったことを大陸側に説明するべきだ」と語った。

一方、馬総統は、元兵士ら8人に「抗戦勝利記念章」を授与したほか、不屈不撓(ふとう)の精神と意志で国を守ったと感謝の意を示した。

また、甲午戦争(日清戦争)などでも多くの台湾人が日本と戦ったが、それを忘れることを選んだ人もいると述べ、「台湾が日本と戦った(抗日)という事実はない」と主張する李登輝元総統を暗に皮肉った。

(陳朝福/編集:杉野浩司)