<RIZAP KBCオーガスタ 3日目◇29日◇芥屋ゴルフ倶楽部(7,151ヤード・パー72)>
 『RIZAP KBCオーガスタ』最終日最終組に入ることとなった鹿児島県出身の19歳・池村寛世。3日目を最終組の1つ前で回った池村は「緊張しました。地に足がついていませんでした」と9アンダー・4位タイスタートながら前半4ホールで2つスコアを落とし、ずるずると後退するかと思われた。

 だが、前半上がり3ホールで踏みとどまる。「ずっとティショットを曲げていたんですが6番で初めてフェアウェイにいって…。7番からは“気楽に力まずいこう”と思えました」と7番から3連続バーディを奪取し、トータル10アンダーに。後半も3つスコアを伸ばし優勝争いに食い込んだ。
 「今大会ティショットが不調のなかでのこの順位。信じられない」と2位タイという順位に実感が沸いていない様子の池村。「フェードヒッターなんですが、左へのミスばっかり」と最終18番であわやOBという場面もあったが、本来ドライバーは得意クラブ。166cmと小さいながらも、ガッチリとした体躯で300ヤードの飛距離を誇る。
 「飛距離は小学生の頃から武器でした。実家の農家を小学校3年から手伝っているので(身長が小さいながらも)体格には恵まれているのかもしれません」。
 現在も拠点となっている鹿児島の実家はサツマイモ農家。収穫された“紅はるか(糖度の高い人気品種)”は加工用として出荷され、鹿児島の銘酒である芋焼酎『魔王』の原料としても使用されているという。「苗植えから収穫まで一連の作業はできます」と4人兄弟の長男として、幼き頃から家業を手伝ってきたことで“飛距離を出せる身体”が自然と出来上がっていった。今でも「何もないときは手伝っています」。
 今季は6月末に同大会開催コース・芥屋ゴルフ倶楽部で行われた「ランディックチャレンジ」で初優勝。『RIZAP KBCオーガスタ』の出場切符を手にし、レギュラーツアーでも初優勝も狙える位置につけるが、彼には稼がなければならない理由がある。
 ゴルフの師匠でもある父・聖司さんとの約束。「今年から自分の賞金額だけ試合に出るようにしているのですが、賞金で賄えなくなった終わりと…」。プロを続けるか。農家の長男として実家を継ぐか。スポンサー不在のなか、今後のプロ人生を切り開くため遠征費を地力で手に入れていかなければならない。
 明日30日は池村の20歳の誕生日。両親、祖父母、夏休み中の弟妹と、家族総出で駆けつけている。成人祝い、そして優勝祝いを『魔王』で乾杯。そんなストーリーは実現するだろうか。
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