Doctors Me(ドクターズミー)- 【産婦人科医の妊活コラム】Vol.10: 【妊活の検査1】まずは精液検査を受けましょう!

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子供ができないのは女性のせい?いいえ男女半々です。

昔より「子供ができない」というと、その原因は女性にあると思われがちでした。
そのため、いまでも『妊活』というと、女性が中心になりがちです。ですが、実際のところ、不妊の原因の半分は、男女半々である事が知られています。

『妊活』は、カップルで家族を作って行く活動です。けっして女性任せにせず、二人で妊活をしていく、という姿勢を基本にして行きましょう。

まずは、精液検査から

前回のコラムでも書きましたが、妊活女性が受けるべき検査は多く、月経周期の各時期で、何回か検査が必要になり、その中には痛みを伴うものもあります。

一方、男性の検査としては、まずは精液検査。女性と比較すると、肉体的苦痛はほとんどないものです。

『怖い』『恥ずかしい』『認めたくない』といった理由で検査に非協力的な男性もいますが、それは女性も全く同じです。
女性任せの妊活ではなくすためにも、男性はまず精液検査を受けて下さい。

精液検査の実際

クリニックで渡される精液採取用の容器に、精液をマスターベーション法により採取します。
あらかじめ容器をもらい、自宅で採取することも、クリニック内の個室で採取することもできます。

禁欲期間は、一般的には2〜4日程度で十分ですが、基準は施設によって違いますので、その施設の指示に従ってください。

また、男性の身体では毎日精子が作られており、その時の心身の状態により、検査の結果が大きく変化しますので、値が良くても悪くても、時間を置いて、数回、精液検査をする事が一般的です。

精液検査の正常値は?


採取して頂いた精液から、
・精液量
・精子濃度(1ml中の精子数)
・精子運動率(運動している精子の割合)
等を測定します。

その結果のことを、精液所見と言います。

2010年のWHOによる基準値は、
・精液量:1.5ml以上
・精子濃度:1500万匹/ml以上
・精子運動率:40%以上
・形態が正常な精子:40%以上
です。

また
・精子濃度が1500万匹/ml以下場合:乏精子症
・精液中に精子が存在しない場合:無精子症
・運動精子が40%未満の場合:精子無力症
と言います。

男性不妊の原因は?

男性不妊症は、その病因別に、
【90%】精子を作る課程に問題がある、造精機能障害
【5%】精子が作られてから出てくるまでに問題がある、精路通過障害
【3%】交渉が持てない、性機能障害
【2%】その他
に分けられます。

男性の妊活とは?

さて、検査を受けた男性も、受けていない男性も、妊活を考えている場合には、女性の場合と同様に、心身ともに健康な生活を送る事が大切です。

また、男性に特に覚えておいて欲しい事は、『精巣は熱にとても弱い』事です。 具体的な男性の妊活については、また別の機会にお話したいと思います。

〜医師:樽井 智子〜