Doctors Me(ドクターズミー)- 【産婦人科医の妊活コラム】Vol.4: まずは、基礎体温表をつけてみましょう

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基礎体温表を付けてみよう

前回(授かりやすい身体の作り方〜その1、その2)まで、自分で出来る授かりやすい身体の作り方について、お話してきました。さて、今回は、心身の健康を整えるところから一歩進んで、基礎体温から、女性の身体のリズムを知るというお話をしていきたいと思います。

3つの相をチェック!

基礎体温(BBT; Basal Body Temperature)とは、朝目覚めた直後、身体を動かす前の、最も安静時に計測した体温のことです。この基礎体温を毎日測定し、記録すると、女性の身体にはリズム(体温の変化)があることがわかります。基礎体温の測定には、婦人体温計、と呼ばれる0.01℃まで表示が出来る体温計を使用して下さい。



ホルモンがバランスよく分泌され、月経リズムが整っている女性では、

1. 低温期:月経開始から卵巣内の卵胞とその中の卵子が成熟していく期間で、約14日間。
2. 排卵期:成熟した卵胞から卵子が放出される時期。
3. 高温期:排卵後の卵胞が黄体に変化し、着床に備えて子宮の内膜を厚くする為の黄体ホルモンを分泌する。約14日間。

の3つの相が見られます。

基礎体温表を付けるメリット

よくある誤解に、毎月月経(生理)がきているので、自分は問題ない、と思っている方がいらっしゃるのですが、月経が毎月ある、という事だけではなく、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という二つのホルモンが、バランスよく分泌されている事が、女性の健康、とくに妊活において、大切です。
基礎体温表を付ける事によって、

1. 排卵の有無
2. 排卵日 ・妊娠しやすい時期の予測
3. 次の月経の時期
4. 黄体機能不全の有無

など、自身の卵巣機能を、知る事ができるのです。

続ける事が大事

基礎体温は、体調や、睡眠などによっても微妙に変化します。基礎体温表には、月経開始日、性交渉を持った日などの他に、その日の体調や仕事の忙しさなども、備考欄に書いておくと、後日の参考になります。

また、基礎体温を計る事が出来ない日があって、そのまま計測をやめてしまった、という方も多いのですが、少し計測できていない日があっても大丈夫です。とびとびでもかまいませんので、ぜひ計測を続けてみて下さい。

また、最近の基礎体温計(婦人用体温計)には、測定時間が数十秒で、体温が自動に記録され、スマートフォンやパソコンにデータを転送してくれる機能などが付いているものもありますので、ぜひ、使いやすい、続けやすい基礎体温計を入手して、計測を始めて見てみましょう。

〜医師:樽井 智子〜