Q:仕事がら、何時間も机に向かい原稿を書き続けることがよくあります。血液が循環しないし、下肢が固まったような感じになります。しかし、机から離れ体を動かしたりすると、集中力が途切れてしまいます。机についたままで血液循環を促進する方法がありましたら、教えてください。(53歳・編集プロダクション主宰)

 A:椅子に座りっぱなしで一定の静止した態勢を取り続けると、血液循環は低下します。
 筋肉は、動かして血液が流れることによって、柔軟性が保たれます。そのため、体を動かさないでいると、筋肉も固まってきます。そういうことが日常的に頻繁にあると、ギックリ腰の発症にもつながるでしょう。
 しかも筋肉や関節は、高齢になると固まりやすくなるのです。ご質問の方も50代です。職業や生活習慣も影響しますが、運動やスポーツをあまり行わないのではないでしょうか。
 しかし仕事上、まとまった原稿を書くためには、ぶっ続けで机に向くことが求められるでしょう。中断して他の仕事をしていては、思考も中断するので、原稿はいつまでたっても完成できないと思われます。

●ふくらはぎの刺激がお勧め
 それでは、どうすれば良いのか。まず、下肢を刺激すれば、集中力が途切れることはないということ。机についたまま血液循環を促進するのには、色々な方法があります。
 中でも私がお勧めしたいのが、椅子に座ったまま行えるふくらはぎマッサージです。これは、左右の足を組んで、一方のふくらはぎを他方の脚の膝に当て、膝でふくらはぎの筋肉を刺激します。
 ふくらはぎは、心臓へ戻る血液が通る静脈が密集しています。筋肉が刺激されると、静脈も刺激されるので、心臓へ戻る静脈の血流が促進されます。
 こうして、ふくらはぎを刺激すると、ふくらはぎは気持ち良くなり、軽く感じます。それは血流が促進した証拠なのです。
 なお、これは一方の足のふくらはぎだけでなく、左右のふくらはぎを均等に行ってください。座業を長時間続ける場合は、30分に1回程度でこれを習慣にしましょう。ただし、足を組むのが癖にならないように気を付けてください。左右の偏りが骨盤のゆがみの原因となるからです。
 また、仕事がオフの日は、体を動かす活動をできるだけ行うと良いでしょう。

山田晶氏(飯田橋内科歯科クリニック副院長)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。