アピール成功の米倉&遠藤&興梠、“真のハリルJ”で生き残り賭ける

写真拡大

 サバイバルレースを生き残った。9月3日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦(埼玉)、8日の同アフガニスタン戦(イラン)に臨む日本代表メンバー23人に、国内組だけで挑んだ東アジア杯でアピールに成功したDF米倉恒貴(G大阪)、MF遠藤航(湘南)、FW興梠慎三(浦和)が選出された。

 右SBが本職となる米倉だが、東アジア杯では第3戦中国戦で左SBとして起用され1アシストを記録。バヒド・ハリルホジッチ監督は「東アジア杯で彼が見せてくれたパフォーマンスによって選びました。トレーニングでも戦っているところを見たし、特にデュエルのところが強かった」と評価。そして、今回も「左SBの候補」として招集されている。

 U-22日本代表の主将を務める遠藤も、東アジア杯では本職とは異なる右SBで2試合をプレー。初戦の北朝鮮戦でアシストを記録するなど結果を残すだけでなく、第3戦中国戦ではボランチとして起用されユーティリティー性もアピールした。東アジア杯ではDF登録だったが、今回はMF登録されているように、指揮官は「中盤の選手」として見ている。「フィジカルも強く、いいシュートを持っており、運動量もある」と評価しつつも、「もっともっと野心を持ってプレーをしてほしい」と注文も付けた。

 東アジア杯第1戦北朝鮮戦で4年2か月ぶりの代表戦出場を果たした興梠は全3試合に出場。無得点に終わったものの、ボールキープやワンタッチの落としで周囲を活かし、「テクニックのクオリティーが高い」とハリルホジッチ監督は評価。だが「フィジカル的にもいい準備をしてほしいし、まだまだ伸びる」とさらなる成長に期待している。

 アピールに成功した彼らだが、招集された実状は多少異なるようだ。遠藤に関しては、前日のU-22日本代表候補合宿視察後に、ハリルホジッチ監督が「中国でかなり良いものを見せてくれた。A代表に入る資格があるし、A代表の合宿に呼ぶ可能性も高い」と話していたように、自らの力で今回の選出を果たしたといえる。

 しかし、米倉に関しては「残念ながら太田がケガをしてしまった」、そして興梠に関しては「大迫がケガをしたので、興梠を呼んだ」と話しているように、DF太田宏介(F東京)とFW大迫勇也(ケルン)の負傷がなければ、今回の招集はなかったのかもしれない。だが、再び日の丸を背負うこととなったのは事実。フルメンバーがそろったハリルジャパンで出場機会をつかみ、さらなるアピールを成功させたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)


●ロシアW杯アジア2次予選特集