Doctors Me(ドクターズミー)- 【産婦人科医の妊活コラム】Vol.9: 不妊クリニックでの検査の流れ

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これまでのおさらい

今までの連載で、
・妊娠しやすい体を作る(連載第2回、3回)
・基礎体温表をつけながらタイミング法を取ってみる(連載第4回、5回)

上記で残念ながら授からない場合は、
・産婦人科、不妊専門クリニックを受診する目安(連載第6回)を参考にして、早めに専門医を受診する

といったことについて、お話してきました。
さて今回は、妊活カップルがクリニックを受診した際に受ける検査について、少しお話ししたいと思います。

妊娠・出産に至るまでには

女性が、妊娠・出産に至るためには、妊娠に関わる全ての器官が、正常に働く必要があります。

・脳の視床下部、下垂体:ホルモン分泌を司る
・卵巣:性ホルモンを分泌し、卵子を育て、排卵が起きる
・卵管:卵子と精子が出会い受精する場、そして受精卵を子宮まで運ぶ働きをする
・子宮:受精卵がたどり付き、着床し、胎児を育む場

これら全てが、上手に調和して働く必要があります。
残念ながら、このどこか一つでも、うまく働かないと、妊娠成立が難しくなります。

授かりにくい原因はどこにあるのか?を調べます

さて、妊活中のカップルが不妊専門医を受診すると、まずはお話を伺い(問診)、そしてその後に、授からない原因は何かを見つけるための各種検査を受けることになります。

まず始めに、女性が受ける主な検査は
・ホルモン検査
・経膣超音波検査
・子宮卵管造影検査
・フーナーテスト(性交後検査)
・クラミジア抗体検査
・卵巣予備能検査
などです。

女性は、月経(生理)周期別に検査が必要なため、最低3回は受診して検査を受けていただくことになります。

【低温期での検査】:
ホルモン検査、超音波検査、子宮卵管造影検査

【排卵期での検査】:
ホルモン検査、超音波検査、フーナーテスト

【高温期での検査】:
ホルモン検査、超音波検査

【どの時期でもよい検査】:
問診、内診、クラミジア抗体検査、 卵巣予備能検査

男性が受ける検査は
・精液検査
です。

また、これらの検査に加えて、子宮頸がん検査や、風疹の抗体価検査などを始め、妊娠するのに問題となるような他の病気などがないかも、同時に調べます。

検査を受けても原因がわからないことも

以上のような検査を受けて頂き、その結果により、それぞれのカップルに適した治療を受けて頂く事になります。ですが、ただし、これらの検査を受けても、なぜ授かりにくいのか原因がはっきり特定できないこともあります。

次回は、それぞれの検査について、詳しくお話したいと思います。