想像以上にキツかったテニス合宿



――稽古開始前には『テニミュ』恒例のテニス合宿があったそうですね。

上村 本当にキツかったですね(笑)。
中尾 合宿中「まだやるの?」みたいなことが、ずーっと続いて(笑)。朝起きたときの筋肉痛のツラさっていったら! 「痛っ、イデデデ…今日もうムリ!」みたいな(笑)。
上村 キツいって話は聞いていたけど、あそこまでとは…ってビックリしました。

――どんな内容の練習なんですか?

中尾 下半身を中心に、体幹を鍛えるって感じでしたね。
上村 走ってばかり(笑)。あとはテニスコートで、ネット越しに飛んで来るボールを打つとか。
中尾 朝7時に練習がスタートするから、6時半起きで。昼食を挟んで夜6時か7時まで、ずっと動きっぱなしなんですよ。
上村 午前練で疲れすぎて、僕はお昼ご飯を食べられなかったです。ザ・揚げ物って感じの、すごく重たいメニューだったし。
中尾 僕も2日目の昼は一口も食べられなくて。でも午後の練習が始まってすぐ「食べとくんだった…」って、めちゃくちゃ後悔しました。

――学生時代の部活の合宿みたいですね。

上村 あんなにひどい筋肉痛でも人って動けるんだって、初めて知りました(笑)。
中尾 根性で乗り切るしかない合宿ですね。それも、ひとりじゃ絶対ムリ。みんながいるから最後までやり遂げることができたんだと思います。

――青学のキャストも一緒だったんですよね?

上村 1部屋4〜5人ずつで泊まるんですけど、学校ごとじゃなくて演じる試合ごとの割り振りなんですよ。だから僕と拳也さんは、石田(隼/大石秀一郎役)さんと本田(礼生/菊丸英二役)さんと相部屋で。
中尾 この合宿で初めて青学の方たち全員とお会いして、今回の舞台をどうしていきたい、みたいな会話をできたのはよかったです。
上村 「めっちゃ重要な試合だから」って言われて、ね?
中尾 僕らも一層、気合いが入りました。

――なるほど。合宿には体力面だけでなく、そういう収穫もあったんですね。

中尾 聖ルドルフのキャスト同士の絆も、一線を越えて深まりましたね。合宿前から全員でご飯を食べに行ったりして、仲はよかったんですけど、やっぱりまだ遠慮もあったんですよ。
上村 お互いのダメな部分とかも指摘し合わないと、この先やっていけないなって話になって。最近は「ここ声が出てないね」とか、厳しいことも言うようになっています。



青学キャストは心に余裕がある!?



――稽古も青学のキャストと一緒に行ってるんですよね。

上村 やっぱり青学の人たちはひと公演終えているだけあって、心に余裕があるというか。僕らはついていくのに必死なんですけど、青学の人たちは「ここはもうちょっと工夫できるかも」って話をしてたり、一歩先に進んでる感じなんですよ。
中尾 ポジティブに考えると、僕たちには成長する伸びしろがあるってことだから。できることを精一杯やって行けば絶対いい方向に進むはずだって、聖ルドルフのメンバー同士で話しているところです。

――おふたりともテニスをやるのは初めて?

中尾 僕はずっとバスケをやっていたので、今回の舞台が初めてです。
上村 …実は僕は学生時代、部活でやってたんですよ。でも、正直うまいほうではなくて、聖ルドルフのメンバーの中で一番苦労してるぐらい。だから、『テニミュ』の取材では経験者だってことは隠しておこうと思ってたんですけど…(笑)。
中尾 言っちゃったね(笑)。

――上演目前ですが、舞台の見どころはどこでしょう?

中尾 今回は聖ルドルフにスポットが当たっていて、前作までとは違う新しいシーンがたくさんあるので、まずはそこに期待していただきたいです。あとは1stシーズン、2ndシーズンに続いての3rdシーズンなので、レベルアップしなきゃいけないと思ってますし、そこを目指して全員で全力で頑張ります!
上村 言いたいこと全部、拳也さんに言われちゃった…。
中尾 いつも、みんなで話してることだからね(笑)。

――では、個人的に注目して欲しいところはありますか?

上村 金田一郎として目立つシーンは何か所かあるんですけど、そこは「見てください」と言わなくても目につくと思うんです。むしろ僕以外の人がフィーチャーされている場面に注目していただけたらと。たとえセリフがなくても、金田として存在感を発揮したいです。
中尾 僕も、観てくださる方に「赤澤吉朗だ!」と思っていただけるように頑張ります!この舞台に役者人生を賭けています!!