U-22代表候補視察のハリル、若手に期待も「Jでレギュラーをつかめ」

写真拡大

 26日に行われたU-22日本代表候補と京都のトレーニングマッチを日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が視察した。

 U-22代表候補は前半33分に京都に先制を許すと、後半2分にも失点して2点を先行されてしまう。反撃を試みるが効果的な攻撃を繰り出せず。後半42分にMF前田直輝が1点をかえしたものの、1-2で敗れた。

 手倉森誠監督と言葉をかわした後、取材に応じたハリルホジッチ監督は「トレーニングマッチということで、こういった試合でいろいろ判断するのは難しいと思います」と話しながらも、「テクニックもタクティックもフィジカルもまだ伸びる余地がかなりあると思う。若い選手たちのことは信頼しているし、私のビジョンは3年後のW杯を見ているので、それに向けた準備をしておいてほしい」と若手選手への期待を口にしている。

 だが、「A代表に入るには、その資格を見せなければいけない」と東アジア杯のメンバー発表時と同様に“若いだけでは代表に呼べない”を強調した。

 何よりも、危惧しているのが所属クラブでの出場機会の少なさだ。今回招集されたメンバーでクラブでレギュラーを獲得している選手は数名いるが、J1クラブ所属選手に限ればDF岩波拓也とFW鎌田大地(鳥栖)、MF野津田岳人(広島)くらいで、野津田にしてもMF柴崎晃誠の負傷の影響で出場機会を得ている状況。3月に行われたリオ五輪アジア一次予選後に手倉森監督が、「所属クラブで出場機会を増やしてほしい」と語った期待に応えているとは言えない。

 この状況にハリルホジッチ監督も警鐘を鳴らす。「スタッフとも話をしましたが、このメンバーのほとんどの選手がJリーグに出ていません。そうなってしまったら、彼らがキャリアをしっかりとしたものにするのは難しいと思います。この年代こそたくさんプレーしなければいけません」。手倉森監督にも「試合に出ている選手と、試合に出ていない選手の違いがはっきり分かる」と指摘したほどだ。

 期待は寄せている。しかし、その期待に応えるには「先発メンバーとして、しっかり席を取ってほしい」という言葉どおり、所属クラブで経験を積むことが必要不可欠となるだろう。ハリルホジッチ監督の檄に、若き戦士たちは結果で応えることができるだろうか。

(取材・文 折戸岳彦)