5.7インチの大画面ディスプレイと専用スタイラス「Sペン」を本体に内蔵できるSamsungの新フラッグシップモデル「Galaxy Note 5」に、Sペンが抜けなくなるトラブルが発生しています。トラブルを訴えるユーザーに対してSamsungは「説明書を読んでください」と言わんばかりの対応を見せています。

[Update: Samsung Responds] Probable Note 5 Design Flaw Can Cause S Pen To Break Pen Detection When Inserted Backward, Or Get Hopelessly Stuck

http://www.androidpolice.com/2015/08/25/video-probable-note-5-design-flaw-can-cause-s-pen-to-break-pen-detection-when-inserted-backward-or-get-hopelessly-stuck/

Samsung Galaxy Note 5 faces stylus issue - BBC News

http://www.bbc.com/news/technology-34051994

Galaxy Note 5のSペンが抜けなくなる様子は、以下のムービーで確認できます。

Design flaw in Galaxy Note 5 S Pen slot causes pen detection to break, pen to get stuck - YouTube

専用のスタイラス「Sペン」を内蔵できるGalaxy Note 5。



下の画像の左側にSペンが確認できます。



プッシュすることでロックが解除される仕組みで、Sペンはささっと取り外し可能。



取り外し操作はとても簡単で、すぐにペンを使いたいという要望をかなえてくれます。



装着するのも簡単で、ペン先を穴に合わせて挿し込むだけ。



しかし、反対方向にペンを挿し込むと……



途中でがっちりとロックされ、抜けなくなります。



この状態になるとペンを取り出すには破損を覚悟で引き抜くしか方法はないようです。



Galaxy Note 5のリリース直後から、「Sペンを逆に挿すとがっちりとロックされてしまいペンを破損せずに引き抜けなくなる」という声が一部のユーザーからあげられていましたが、Android Policeもこの現象を確認したとのこと。

SamsungはSペンが抜けなくなるというクレームの声に対して、「Sペンは説明書通りに正しく使うことを強く推奨します」と公式に発表しています。



確かに説明書にはSペンはペン先から挿入する必要があるとの説明がありますが、ペンの入れ間違いはよくある人的ミスとして設計段階で考慮して、構造上、逆向きに挿入できないようにデザインすることがユーザーフレンドリーな対応であったことは否めません。

Samsungの「説明書の通りに従うべき」という公式発表は、「Galaxy Note 5におけるSペンの挿し間違え問題については対応しない」という宣言とも受け止められる可能性があり、情報通信アナリストのビジェイ・ミカリック氏は「聞き逃してはならないユーザーの声を聞き逃すSamsungの対応は、訴訟のリスクをはらむまずい手である」と述べています。