テレビ朝日「やべっちF.C.」(23日放送分)の人気コーナー「質問するっち」では、横浜F・マリノスの中村俊輔と浦和レッドダイヤモンズの槙野智章による対談が放送された。

「28歳になりました」という槙野は「自分が思い描く28歳とは全く違いますけど」と苦笑い。中村から日本代表での立ち位置を訊かれると「今でも誕生日のイベントとかも前に出てやらされますし、28なのに。いっぱいいるんですよ、若手。そもそも俺ムードメーカーじゃないですから」などと、いつまでも変わらない若手の様な扱いに異を唱えた。

すると話題は不振に終わった東アジア杯や日本代表に移る。
代表に足りなかった点を訊かれた槙野は「メンタルもそうなんですけど決定力の差は大きく出た」と回答。中村は「自分のアピールもしたい。パッて集められてすぐだし槙野もチームでやってるポジションと違うし役割も慣れてない。それで結果を見られる。勝つのかテストなのか。もうちょっと明確にあっても良かった。そうすると選手も一個のことに向かってできた」などと本質的な問題に触れ、槙野も「それはズバリだと思います」と同調した。

さらに「僕みたいなプレースタイルだとクラブでは輝けるけど、代表だとどこ(ポジション)にハメていいのか分からない」と自身について分析をした槙野は、「自分が日の丸を背負うためにって考えると代表を意識した4バックの真ん中をできるチームに移籍したほうがいいのかって考えた時期もありました」と驚きの告白も――。それでも「置かれている状況で代表の監督に認めて貰いたいっていう中の守備力を上げようだったり他の選手よりもハードワークしようだったり。そこ(でできること)を伸ばしていこうと気付き始めた」と語っている。

これに対し、中村も長らく10番を背負った自身の代表時代を振り返った。

「トップ下で代表に選んでくれてたはずなのに左(サイド)だったじゃない、トルシエの時。あん時は相当悩んだね」と話したが、「結局ゲームに出てないとアピールもできない。だから11人に入ることがまず大事。そこからいいプレーしていったら、中でやるチャンスもあるかもしれないし、まずは日の丸をつけてグラウンドに出ないと話にならない」と槙野の考えを支持した。

だが、次の瞬間「でもね、時間が過ぎて思うじゃない」と切り出した中村は、「(トップ下で)勝負したかったなぁ」と未練を残した様子で本音を打ち明けた。