水泳・世界選手権の200メートル平泳ぎで金メダルに輝いた渡部香生子(18)が、来年開かれるリオデジャネイロ五輪の代表権を獲得した。
 「かつて日本のお家芸だった女子マラソンにメダルを狙える逸材がいないため、渡部が五輪中継の主役になりそう」(民放TV局員)

 渡部の活躍は“北島時代の完全終焉”も意味する。
 「日本競泳界の精鋭が世界選手権でロシアに出発したころ、北島康介(32)は地方で開かれた実業団大会に出場、100メートル平泳ぎで大会新をマークしました。もっとも、その記録は世界選手権なら入賞も厳しいものでしたが」(JOC関係者)

 男子トップの座も荻野公介(20)に奪われた。渡部の台頭が“北島終焉”を指す理由だが、それは代表ヘッドコーチの平井伯昌氏(52)にもかかわってくる。
 「平井氏は今年5月、強化トップの上野広治氏が退任する際、その親密関係を理由に『自分も代表コーチを辞める』と公言していました。上野氏の退任にも不可解な点があるんですが、その後、平井氏は態度を一転させ、競泳強化担当のトップになりました」(同)

 平井氏は北島を育てた名伯楽だ。北島とともに出世し、荻野らの育成にも携わってきた。しかし…。
 「有望な強化選手がいると、自身の水泳クラブに引き抜いてしまう。だから、平井氏を快く思わない連中もいないわけではない」(同)

 リオのスター候補・渡部は平井氏の影響を受けていない選手でもある。
 渡部は世界選手権の開幕1週間前までスペインでの高地トレーニングを実施。この調整法は北島が流行らせたものだが、「平井氏はこの特殊調整法は自分しか教えられないとでも言いたげだった」(関係者)そうだ。しかし、別コーチが帯同した渡部は高地トレを成功させ、平井氏だけが特別ではないことも証明されたのだ。
 「渡部は個人メドレーでリオ五輪のメダルを狙っています。平泳ぎと足を上下に動かす違った泳ぎを両立でき、今まで日本にいなかったタイプです」(同)

 渡部が今後も活躍すれば、一種目に特化した北島スタイルは廃れていくだけだ。