「ル・マンの24時間」を2分で見られる動画

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モータースポーツのビッグイヴェント「ル・マン24時間レース」を、わずか2分間に濃縮したヴィデオが公開された。その撮影の舞台裏も紹介。

ル・マン24時間レースは、「旅回りの大きなサーカス」と「フォーミュラワンのフルシーズン」を、ひとつの週末に詰め込んだようなものと形容されてきた。別の言い方をするならば、それは驚異的で夢のような、決して見逃すべきではない、年に一度のビッグイヴェントだ。

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とはいえ、24時間にも及ぶこのレースは、筋金入りのファンであってもいささか長い。すべてのイヴェントをわずか2分間に濃縮した、写真家カムデン・スラッシャーによる見事なストップモーション・ヴィデオを賞賛すべき理由はそこにある。

モータースポーツ写真家として名高いスラッシャー氏は、第84回ル・マン24時間レースに出場したアウディ・チームの戦いを写真に収めるべく、2015年6月にフランスを訪れた。その成果が、1158フレームから構成されたこの動画だ。

スラッシャー氏の仕事は、レース開始の1週間前から始まった。事前の車両検査、プラクティス・セッション(公式練習)、予選も撮影するからだ。また、本番レースのスタートまでには、さまざまなメディア・イヴェントや、ドライヴァーズ・パレードなどもある。

「レースカーがコースを走っていないときも、すべきことはたくさんあります。ガレージでクルーがクルマの整備をしている様子や、コースそのものの風景を撮ったり、新しい撮影ポイントを探しに出かけたりするのです」と、スラッシャー氏は言う。

土曜の午後3時にスタートするレースは24時間で終わるが、スラッシャー氏は、アウディのガレージやドライヴァーたちの表情も撮影するため、実に40時間以上をサーキットで過ごす。それは信じられないほど過酷な仕事だ。同氏によると、レースが折り返し点の12時間を経過した時点で、すでに30匐瓩も歩いていたという。

「レース中はほとんど眠りません。メモリーカードから画像データをダウンロードする間、机に突っ伏してウトウトすることはあるかもしれませんが、休める時間は本当にそれくらいしかありません」

スラッシャー氏は、常に4台のニコン(D800、D300、D3、D4)を持ち歩く。また、レンズもそれと同じくらいの大荷物になる。さまざまなシーンをあらゆるアングルからとらえられるように、10.5mm F/2.8、35mm F/1.4、70-200mm F/2.8、300mm F/2.8、500mm F/2.8と、大きくて重い望遠レンズを含めた5本の交換レンズを使うのだ。

画像データは、1日の間に何度か定期的にダウンロードし、毎日の終わりにはそのすべてを「Adobe Lightroom」にインポートする。そして、少々の色補正やリサイズを行った上で、動画制作ツール「Adobe Premiere」へデータを移す(Premiereは、冒頭の動画と音声の編集にも使われている)。

アウディの依頼で製作したこのストップモーション・ヴィデオと、他の雑誌社向けの仕事を合わせると、スラッシャー氏は、このイヴェントの間に3万枚もの画像を撮影したという。

この仕事を終えた後、スラッシャー氏はイタリアでのんびりと一週間をすごした。そして、また次のレース撮影の仕事のため、ウィスコンシン州へと向かった。

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