<資料>
 先週、株価は世界的に暴落した。これで、2012年後半から続いてきた株安、リスクオフが本格化しない、異例の「リスクオフ限定相場」がついに終わったのかが注目される。為替もそれ次第だ。

 21日、NYダウは500ドル以上の急落となり、これで5月に記録した高値からの下落率はちょうど10%に達した。NYダウは2011年秋からすでに4年近くも10%以上の大幅な反落なき続伸となってきたが、それについに終止符が打たれたわけだ。

 こういったなかで、「恐怖指数」とされるVIX指数は28ポイントまで急騰した<資料参照>。これもまた2011年以来の高水準まで急騰したといった意味になる。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=57508

「恐怖指数」は、2008年リーマンショック前後から20ポイントを大きく超えて急騰するケースが頻発した。それは「100年に一度の危機」と呼ばれた局面だった。しかし、2012年夏の欧州債務危機一段落後は、「恐怖指数」も20ポイントを大きく超えない「リスクオフ限定相場」が最近まで3年続いてきた。

 この「リスクオフ限定相場」のなかでは、円高も限定的にとどまり、ドル/円は90日MA(移動平均線)を超えて大きくドル安・円高にならない異例の状況が展開した。足元の90日MAは122.4円程度。122円を大きく下回るドル安・円高が進むかは、リスクオフ限定相場が終わったか次第ということだろう。

 それにしても、リスクオフ限定相場とは何だったのか。それは「100年に一度の危機」といった「歴史的リスクオフ」の反動だったのではないか。「歴史的リスクオフ」の反動である「異例のリスクオン相場」に乗じたのがアベノミクス相場だろう。それを人は「官製相場」と呼んだ。

 以上のように見ると、世界的なリスクオフ限定相場が終わったとき、それでもアベノミクスの円安、株高「官製相場」だけは続くのかを注目する必要が出てくるだろう。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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