投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の8月17日〜8月21日の動きを振り返りつつ、8月24日〜8月28日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は大幅に下落。週末には節目の2万円をあっさり割り込むと、その後も上海市場の弱い流れなどが嫌気され、約1ヶ月半ぶりに19500円を下回っている。

 チャイナ・ショックが世界的な景気減速への懸念に拡大している。急ピッチの下げに対する売られ過ぎ感はあるが、明確なボトム形成を探ることになろう。引き続き中国の動向を睨みながらの展開になるほか、米国の9月利上げへの思惑等が相場の変動要因になりそうだ。

 世界的な景気減速懸念から9月の利上げ観測は後退しているとみる向きが増えたであろう。ただし、これを織り込む流れでのポジション圧縮との見方もされる。4-6月期の米GDP改定値の発表が予定されており、市場の関心が向かいやすい。

 また、米カンザスシティで連銀主催のシンポジウム(ジャクソンホール)が開催される。イエレンFRB議長は欠席の予定であり、これが9月利上げへの観測を強める一因でもあった。引き続き、中国の動向と米金融政策の行方に市場の関心が集まろう。

 週末の下落では東証1部の値下がり数は1800を超え、全体の98%を占めていた。これはアベノミクス以降、初めてのことである。この状況の中、経済対策への思惑が必然的に高まる可能性はありそうだ。

 日経平均の2万円割れの水準は押し目拾いを意識しておきたいところであろう。一方で、需給面では9月第1月曜日の米レイバーデーまでは、海外投資家の積極的な動きも限られるとみられている。商いが膨らみづらいなかで、先物主導で振らされやすい状況である。

 なお、米国の9月利上げの確度が高まる局面においては、今回の下げがセリングクライマックスになることも意識しておきたい。