オレンジに熟れた“柿”は甘くて誰もが大好きなフルーツ。柿の旬は10〜11月ですが、そろそろ早柿がスーパーにも並び始める頃です。柿には意外な栄養素がたくさん含まれていることをご存知でしょうか。

柿に含まれる栄養素の主役はビタミンAとC

柿は栄養価の高いフルーツと言われますが、最も多く含まれているのはビタミンCです。柿に含まれるものはプロビタミンCというビタミンCの前駆物質ですが、体内に入るとビタミンCに変化します。柿100g中に何と1gものプロビタミンCが含まれるので、大きめの柿1個で、1日に必要なビタミンCの量をほぼ満たすことができるのです。柿に含まれていて、他のフルーツにはあまりないのがビタミンAです。特に干し柿には生柿の2倍のビタミンAが含まれています。ただし、干し柿にするとビタミンCは失われてしまいます。

ウイルスに対する免疫力をつける効果もある

柿に含まれるビタミンAには皮膚や粘膜を強くする働きがあります。ビタミンCも抗酸化力の強い栄養素。柿を食べることで、ウイルスなどに対する免疫力を強くすることができます。柿の旬は、寒くなる時期ですが、木枯らしが吹き風邪を引きやすい季節でもあります。今から柿をたくさん食べておくことで、風邪を引きにくくする予防効果も期待できるのです。

意外? 柿には二日酔い防止の効果がある

柿の薬効として二日酔いの防止効果が挙げられます。肝臓の機能を活発にするビタミンCや排泄効果の高いカリウムをたくさん摂ることができるので、お酒を飲む前に柿を1個〜2個食べておくのが効果的な予防法。万一二日酔いになってしまったら、良く熟した柿を食べると、アルコールが速やかに抜けて気分が良くなります。

体を冷やす効果もあるので食べ過ぎには注意

柿の渋みのもとはタンニンという成分です。タンニンには体を冷やす作用があります。そのおかげで、二日酔いでほてった体を冷やす効果も期待できるのですが、冷え症の人などはいくら美味しくても食べ過ぎないように注意しましょう。タンニンで体が冷えるのは、体内の鉄分と結びついて貧血の状態になるためと言われています。妊娠中の方も、貧血になりやすいので、たくさんは食べない方がいいでしょう。いまから柿が楽しみですね!


writer:岩田かほり