ネガティブイメージのあるコレステロールだが

写真拡大

過去に発表された複数の研究の調査から、血中の脂質量の目安となる「総コレステロール値」や、「HDL(善玉)コレステロール値」が高いほうが乳がんの発症率が下がると、仏パリ大学と英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが発表した。

総コレステロール値はHDL(善玉)コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールなど血中に含まれるすべてのコレステロール値を合計した値。極端に上昇すると、脂質代謝(血中の脂質の循環)の異常が疑われるが、低すぎてもなんらかの異常が生じるため、健康診断での基準値は1デシリットル中140〜199ミリグラムとされている。

研究チームは2014年1月までに米国立医学図書館の医学、生物学論文検索サービス「PubMed」に発表された、乳がんの発症率や発症リスクと血中コレステロール値の関係を調査した研究を分析。その結果、複数の研究で総コレステロール値やHDL(善玉)コレステロール値が高いほど乳がんの発症率が低いとされていた。研究チームは「今回の調査ではコレステロールが乳がんに与える影響まではわからないものの、統計的に有意な関係にあると考えられる」とコメントしている。

論文は英国栄養学会誌「British Journal of Nutrition」オンライン版で、2015年7月15日に掲載された。

参考論文
Cholesterol and breast cancer risk: a systematic review and meta-analysis of prospective studies.
DOI: 10.1017/S000711451500183X PMID: 26173770

(Aging Style)