男子優勝は、高橋巧(写真左)/畑辺純希ペアだった。

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 今年のビーチバレーボールプレーヤー日本一を決めるビーチバレージャパンは、8月14〜16日の日程で鵠沼海岸(神奈川県藤沢市)にて開催された。最終日の16日は男女の準決勝、決勝が行われ、男子は高橋巧(了徳寺大教)・畑辺純希(ウィンコーポレーション)組、女子は石井美樹(山粼総建)・村上めぐみ(オーイング)組が優勝した。高橋は個人として本大会三連覇、石井・村上組は国内公式戦初優勝。

 「ジャパンはとても思い入れのある大会」と話す高橋は畑辺とチームを組んで1週間あまり。それでも若手実力派ナンバーワンは確実に結果を残した。

▼ 三連覇を果たした高橋巧(写真左)

畑辺とのペアは即席だったが実力の高さを示した。


 決勝では上場雄也・西村晃一(WINDS)組を相手に序盤から先行。高橋のサーブと畑辺のブロックが効果的に決まり、21-13と一方的な第1セットとなった。しかし第2セットに入るとベテランの上場・西村組が反攻する。上場のブロックが高橋の強打にタイミングが合い始めると西村のディフェンスも機能。攻撃でもサーブを二人の間に落とすなど、即席ペアの弱点を突いていった。

 高橋は「チームを組んで間もないのでトスの質などを確認しながらのプレーだった。相手にそこを狙われた」と話す。畑辺も「相手は高さもあったし、攻撃も速かった」と言う。第2セットはサイドアウトがなかなか切れず、先手を取られ終始、主導権を握られた。ただし終盤は盛り返し最終スコアは19-21。その盛り返しに畑辺は手応えを感じた。「先にいかれたが終盤、持ち直して切り替えることができた」

 試合中も「ブロックに注文してくれと話した」(畑辺)と積極的にコミュニケーションを取り、細かなプレーの修正、相手の攻撃への対応も行った。その効果が最終セットに表れた。第1セットの様なプレーを展開すると、上場・西村組のパフォーマンスの低下もあったが、まったく相手を寄せ付けずセットを取り切った。

 高橋は「コミュニケーションが重要と思っていた。畑辺さんはポテンシャルが高いのでそれを引き出せるようにプレーした」と言い、畑辺は「悪い流れの中、切り替えられたのは大きな収穫」と話した。

▼ チームを牽引する村上めぐみ

強打をストレートに打つなど攻撃のバリエーションも増えた。


 女子の石井・村上組は初タイトル。日本代表として活動しているものの国内ツアーのシリーズA志摩大会では2位。ようやくトロフィーを手にした。

 同じく代表チームで経験豊富な田中姿子・草野歩(ミキハウス)組に対しても、臆することなく強打を打ち分けいった村上は「今までは勝とうという気持ちが出過ぎたが、今日は普通にプレーできた」と話す。パートナーの石井もインドアから転向してまだ1年だが、成長を遂げたことを示した。「まだまだだけど、一つひとつの技術が身について試合に出せるようになって、嬉しい」と喜んだ。

 石井と村上は今後、日本代表としてもリオデジャネイロ五輪の出場権獲得に向け、重要なチームとなってくる。村上は「私たちは互いに生かし合えないと勝てないが、着実に段階は踏めている」と話していた。

(撮影・取材・文=小崎仁久)

主な結果は次の通り。

■女子準決勝
石井/村上2(12-21,21-11,15-13)1長谷川/永田
鈴木/石坪0(19-21,15-21)2田中(姿)/草野

■女子決勝
石井/村上2(21-14,21-19)0田中(姿)/草野

■男子準決勝
瀬田/松本(大)0(19-21,15-21)2畑辺/高橋
上場/西村(晃)2(21-16,21-17)0畑/長谷川(翔)

■男子決勝
畑辺/高橋2(21-13,19-21,15-6)1上場/西村(晃)


▼ 優勝した畑辺純希(写真右)

畑辺とのペアは即席だったが実力の高さを示した。


▼ 決勝で敗れた西村晃一

同じレシーバーの先輩として高橋対策は万全だったはずだが…。


▼ プレーに成長が見えた石井美樹(写真右)

技術だけでなくフィジカル的な進歩も見えた。


▼ 準優勝の草野歩(写真左)

シリーズA志摩大会では優勝を収めたが、今回は攻守が噛み合わなかった。


▼ 3位に入った鈴木千代(写真奥)

今年の大学選手権では石坪聖野とのコンビで悲願の初優勝を果たした。