キム・ヨナとパク・クネ大統領

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 皇室プリンセス“佳子さま”ブームに沸く日本だが、皇室がないお隣・韓国にもプリンセスは存在する。ひとりはパク・クネ大統領だ。独裁軍事政権下とはいえ、韓国に高度経済成長をもたらしたパク・チョンヒ大統領の長女として生まれ、若かりし頃は父のファーストレディー役を務めたこともあった。大統領になってからは、庶民感覚を知らず他人に耳を貸さないことから“パク・クネ公主(コンジュ/姫の意)”とも揶揄されているが、保守系支持者たちにとっては、古くから“プリンセス”だった。

 もうひとりのプリンセスは、キム・ヨナだ。バンクーバー冬季五輪の女子フィギュアスケートで金メダルに輝き、今も絶大な人気を集める彼女のことを韓国の記者たちはロイヤルファミリー並みに高貴な存在だという意味を込めて、“国民プリンセス”とも表現する。

 そんな2人のプリンセスの仲が、韓国でにわかに話題を集めている。

 きっかけは、8月15日にソウル・ワールドスタジアムで行われた「光復(独立)70周年記念」行事だ。パク・クネ大統領とキム・ヨナは、行事のフィナーレを飾った「我らの願いは統一」の大合唱時にステージに登場したのだが、2人の関係がどこかぎこちない。パク・クネ大統領は笑みを浮かべて隣のキム・ヨナに話しかけるが、キム・ヨナはこわばった表情で会釈するだけ。大統領が何度も話し掛けても、なかなか目を合わせようとしなかったのだ(https://www.youtube.com/watch?v=SPcvxC-_mKY)。

 しかも、隣同士で手を握り合う際には、キム・ヨナの手を握ろうとするパク・クネ大統領に対し、キム・ヨナはどこか消極的で上の空。パク大統領の手を握り返そうとしなかったのである。

 この映像と写真は瞬く間にインターネットで拡散され、韓国でさまざまな論争を呼んだ。東亜日報系のテレビ局『チャンネルA』などは「キム・ヨナはなぜ、パク大統領によそよそしかったのか」との特集を組んだほどで、テレビやネット上ではさまざまな意見が出ている。

「キム・ヨナは緊張してしまい、パク大統領にしっかり対応できなかったのだろう」
「オリンピックなど全世界のあらゆる行事に堂々と出演してきたキム・ヨナが、あれしきの行事で緊張するはずがないし、大統領からのアプローチを知らんぷりするわけがない」
「パク大統領に対する国民感情を、ヨナが知らなかったはずがない」
「パク・クネ大統領をディスったキム・ヨナは女王にふさわしい」
「やっぱりヨナ公主だな。クネ公主にも顔を背けるなんて最高だ」

 どうやら韓国の世論やネットユーザーたちは、パク・クネ大統領よりもキム・ヨナのほうを支持しているらしい。韓国の2大プリンセスの人気は、対照的なようである。