北川景子演じる女探偵が、妹を死に追いやった悪徳探偵を追い続けるドラマ「探偵の探偵」(フジテレビ木曜10時)。8月13日放送の第6話でクローズアップされたのはDVシェルターからの集団脱走事件。DV被害者の女性たちが突然姿を消すという事件の背景には、DV加害者である夫たちと“半グレ集団”、そして悪徳探偵の協力体制がしかれていた。


郵便ポストからクレジットカードの明細を盗み、恋人を装ってホテルの部屋に入り込む。相変わらず主人公・玲奈(北川景子)は違法行為をものともせず、事件に深入りしていく。一方、琴葉(川口春奈)は、スマ・リサーチ社に押しかけてきた姉の彩音(中村ゆり)と大激突。「謝罪してほしかっただけなの」「哲也がもっと強くでたほうがいいって言ったから」と言い訳を並べ立てる彩音にいらだち、「おねえちゃんは悪くないって?」「(謝るのは)私にじゃない! 玲奈さんにでしょう!!」と叱りつける。


彩音は「どうしちゃったの、琴葉。こんなに暴力的になって……やっぱりおかしいよ」と泣き崩れる。そんな姉の姿を琴葉は冷ややかに見つめる。彩音は子どもの頃から「ずるがしこくて都合が悪くなるとすぐ人にせいにして、自分がかわいそうなフリ」をするタイプだったというのだ。たしかに、スマ・リサーチ社の面々が見物してることに気づいた途端、“涙ながら”のボリュームを上げるあたり、お見事。三つ子の魂100まで、なんである。


本日の探偵ポエム:「だからこそ、君が必要なんじゃないか」(桐嶋颯太/DEAN FUJIOKA)


琴葉はエレベーターの中に姉を突き飛ばし、強制的に話し合いを終える。荒ぶる琴葉にそっと寄りそうのは我らが桐嶋先輩。探偵としての仕事は何をしているのかよくわからないが、ときどき出てきて、ちょっといいことを言ったり、事情を説明したりする役どころだ。今回も玲奈が見舞いには行ったものの、会わずに帰ってきたことを琴葉に告げる。本音を言わない玲奈をもどかしがる琴葉。でも桐嶋は「だからこそ、君が必要なんじゃないか」とにっこり。安定のロマンチックだが、DV問題と平行して登場すると、何かの暗喩なのかと勘ぐりたくなる。このポジティブさは一歩間違えるとけっこうなホラーだ。


●琴葉は姉の狂気に気づいているのかパート2


スマ・リサーチ社を訪れる直前、彩音は夫・哲也に「一度、琴葉に謝ってほしい」と頼んでいた。哲也がとりあわないでいると「琴葉には私がいないとダメなの!」と声を荒げ、「もういい! 話がわからないやつとはもう一緒にいたくないから」とブチ切れる。一方、琴葉に対しては、さんざん言い争いをした後なのに「お姉ちゃんが守ってあげるから」と猫なで声で懐柔しようとする。一見、弱々しそうに見えて、じつは人の話をまったく聞かない猛々しさが見え隠れ。琴葉も姉のうさんくささには気づいているものの、対応はいたって幼い。「私におねえちゃんなんかいらない!」なんて子どものケンカをしている場合なのか。


そうこうしているうちに、北川景子は“半グレ”グループに拉致されてしまう。慌てて現場に向かった窪塚刑事(三浦貴大)が必死で後を追う。玲奈はどこに連れて行かれるのか。DV被害者脱走事件の真相は? 今夜10時から!

(島影真奈美)