美容や健康を気にする人の間で今注目されているのが、フィトセラピー。植物を使った療法です。アロマセラピーとはどう違うのか、どのような効果が期待できるのかをご紹介しましょう。

フィトセラピーとは?

フィトセラピーは植物を使ったセラピー。「フィト(phyto)」は「フィトケミカル」にも使われていることばで、植物をさします。植物が持つ癒しの効果と人間が持っている自然治癒力・免疫力を合わせて、心と体の健康や美容を維持しようというのがフィトセラピーの考えかたです。

フィトセラピーは古代エジプト時代から

漢方やアーユルベーダなどの医学でも植物が古くから使われていますね。フィトテラピーは古代エジプトの植物療法を起源として、ヨーロッパで学問として体系化されました。フランス語ではフィトセラピーですが、英語では、ハーバリズム、ハーバルメディスンと呼びます。ヨーロッパではフィトセラピスト(植物療法士)という資格も認められています。アロマセラピーは植物の香りを使った療法で、フィトセラピーの一部に含まれます。フラワーレメディや森林セラピーもなどもフィトセラピーの一種です。

フィトセラピーのメリット

体調が悪いとすぐに薬を飲んで治すというのが現代人の日常になっています。薬には即効性はありますが、その分副作用も強いことが多く、継続して飲むと健康を害するおそれもあります。その点、フィトセラピーは、効き目はゆっくりですが、副作用が少ない点がメリットとして挙げられます。

フィトセラピーとアロマセラピー

フィトセラピーは、植物の根、果実、種子、木、木の皮、葉、茎などをハーブティー、チンキ剤、エキス剤などにして患部に直接用います。アロマセラピーでは、上に挙げた植物の部分を蒸留して抽出した芳香成分を持つエッセンシャルオイルを使って、マッサージに浸かったり、シップしたり、吸入したりして使います。植物の形態も使いかたも違いますし、薬剤がフィトセラピーではタンニン、多糖類、アルカロイド類など水溶性であるのに対して、アロマセラピーは油溶性成分です。体内での効果の出かた、代謝や排泄のされかたもそれぞれ異なるものです。それぞれのよさを健康・美容に活かしたいですね。


writer:松尾真佐代