女子CL覇者のフランクフルトへ移籍した大儀見。得点源として大きな期待を背負って新シーズンに臨む。(C) Getty Images

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 先のカナダ女子ワールドカップで準優勝した「なでしこジャパン」。戦いの舞台は、それぞれが所属するリーグへと移っているが、男子と同様に女子も欧州リーグのシーズンがいよいよ幕を開ける。
 
 いまだフランクフルトを退団した安藤梢の所属先が決まらない状況だが、ドイツとフランスを舞台に活躍する6選手の現状をまとめてみた。
 
【女子W杯PHOTO】なでしこジャパンの激闘
 
大儀見優季(フランクフルト/FW)
14-15シーズン成績:13試合・5得点(チェルシー)/9試合・5得点(ヴォルフスブルク)
 
 昨季チェルシーから移籍加入したばかりのヴォルフスブルクを、開幕を目前に控えた8月中旬に退団し、昨季の女子チャンピオンズ・リーグ覇者のフランクフルトに電撃移籍。クラブを通じて契約は2年と発表され、背番号は9に決まっている。
 
 フランクフルトはカナダ女子ワールドカップで6ゴールを挙げ、得点王に輝いたドイツ代表のセリア・シャシッチが大会後に引退。後釜のゴールゲッターとして大儀見に白羽の矢を立て、この移籍が実現した。
 
「チームのために全力を尽くし、前進し続けていく」という決意をもって、欧州初挑戦のポツダムから4チーム目となるフランクフルトで、さらなる飛躍を目指す。
 
 
岩渕真奈(バイエルン/FW)
14-15シーズン成績:13試合・3得点
 
 昨年5月に、ホッフェンハイムからバイエルンに移籍すると、チームの39年ぶりの優勝に貢献。流れを変える切り札として活躍した。そのドリブルはヴェルレ監督からも高く評価されており、2年目はレギュラー獲得を目指す。
 
 8月17日には1週間のスイス合宿を終えたばかり。チューリヒ、リヨン、パリSGとの4チームによるカップ戦では、熊谷紗希のいるリヨンに勝って優勝するなど、リーグ2連覇へ向けてチームの仕上がりも上々のようだ。
 
 
永里亜紗乃(ポツダム/MF)
14-15シーズン成績 21試合・6得点
 
 昨季は5節終了時点で5ゴールを挙げ、得点ランク首位に立ったが、その後は失速。チームはリーグ4位に終わり、DFBカップもファイナルまで進みながら準優勝に。また先の女子ワールドカップでは、15分だけの出場にとどまり悔しさを味わっている。
 
 オフに気持ちを切り替えて挑むブンデス1部での3年目に懸ける想いは強いはず。ポツダムにとって4シーズンぶりの優勝を目指し、まずは開幕スタメンの座を奪いたい。
 
 
安藤 梢(無所属/FW)
14-15シーズン成績:20試合・3得点(フランクフルト)
 
 海外生活6年目のシーズンは、日本人として3人目となるチャンピオンズ・リーグ制覇を経験。6月末で契約が切れたフランクフルトからは更新のオファーも届いていたが、最終的には女子ワールドカップで負った怪我もあり、話はまとまらなかったようだ。
 
 安藤の下へはいくつかのオファーが舞い込んでいるようだが、いまだ契約には至らず、8月19日時点で無所属の状態となっている。
宇津木瑠美(モンペリエ/MF)
14-15シーズン成績:19試合・3得点
 
 5年を過ごしたモンペリエでは、チームの主軸として不動の地位を獲得。ボランチとしても順調なレベルアップを見せてきた。しかし昨季はリーグ戦で4位に食い込み、カップ戦ではベスト4に進出したものの、いまだタイトル獲得は実現できていない。
 
 準優勝した女子ワールドカップでは、中盤の底でフィルター役として機能。広範囲をカバーした守備力で評価を高め、8月18日にFIFAが発表した女子ワールドカップのオールスターメンバー23名にも、有吉佐織、宮間あや、阪口夢穂とともに名を連ねた。
 
 8月30日に開幕する新シーズンでさらにひと皮むけたパフォーマンスを見せ、ステップアップにつなげたいところだ。
 
 
熊谷紗希(リヨン/DF)
14-15シーズン成績:22試合・2得点
 
 リーグ9連覇中とフランス国内では圧倒的な強さを誇るリヨンでレギュラーCBを務める。今年2月には契約を1年延長した。新シーズンはここ2年優勝から遠ざかっている女子チャンピオンズ・リーグ制覇を視野に入れる。
 
 8月中旬に行なわれたスイス合宿でのカップ戦で、リヨンはチューリヒを9-3で圧倒したものの決勝では岩渕のいるバイエルンに1-3で敗れた。しかし、プレシーズンを通じてチームは順調に調整を続けており、大きな問題はなさそうだ。
 
 8月30日にはリーグ10連覇へ向けて、まずは昇格組のサンモールとの開幕戦に臨む。