エキレビ!名物、木俣冬の日刊「まれ」、いつもは翌日レビューでお楽しみいただいてますが、17日から一週間は、夏休み特別企画として「当日朝の放映分を即レビュー」するという「即日まれ」体制でお届けします。

朝ドラ「まれ」(NHK 月〜土 朝8時〜)8月19日(水)放送。第21週「復活マルジョレーヌ」第123話より。脚本:篠崎絵里子(崎の大は立) 演出:一木正恵


123話は、こんな話


希は大悟(小日向文世)にパティシエに戻ると報告、怒られながらも許可を得る。
18回も事業計画を出した結果、ようやく350万円の融資も獲得。
いよいよ店・プチ・ソルシエールが11月11日、オープンすることに。

今日の、さくさく展開


一応、師匠に、店を出すことを報告する礼儀はもっている希。
しかも、そのときは、やっぱり顔を見て、というそれも礼儀なのか、スカイプ的なものを使用します。
小日向さんを出演させたいという制作側の気持ちなんでしょうけれど。

師匠に怒られながらも許可をもらい、晴れてお店計画を本格化。
一子(清水富美加)も帰ってきて、みんなでDIYして、まいもん食堂をリノベーションするところは、地方都市再生の断片を描いているようで現代的。
このへんをもっと掘り下げてドラマにするのも面白かった気もします。
なんでもあっさり進行していくことは、「まれ」が3ヶ月間の連続ドラマだったら、これほど気にならなかったと思います。半年間の長いドラマなのだから、過程を丁寧に描いてほしいと願ってしまうのです。
朝ドラでジェットコースタードラマに挑戦するべきではないとは言いませんが、ドラマの放送回数と登場人物の人生とには、見る者の体感的な面で、大事な法則性がありそうな気がして・・・。

今日の、高志の謎


なんでも一週間で即解決する「まれ」のなかで、長いこと解決していないのが、
高志(渡辺大知)の、自身の歌のごとく誰にも言えない気持ち問題。
藍子(常盤貴子)のことを気にしているのはこれまでもちらほら描かれてきましたが、123話ではついに抱きしめてしまいます。
そして、それを久美(ふせえり)が目撃するお約束な展開も。

仕事を放り出して能登にやってきていた高志。藍子のことが心配なだけで来たのか、それとも・・・。
そういえば、高志だけ家族が出てきませんが天涯孤独なのでしょうか。しゃべることも困難だし家族はいないし、となるとなかなかヘヴィーですが、まわりが愛情をもって育んできたとかそういうことなのでしょうか。そこにも「悲劇を悲劇として描かない」という「まれ」らしさが貫かれているのでしょうか。
高志の藍子への思いと、彼の生い立ちとには何か関係があるのか、気になってきました。ここ、丁寧に描いてほしいけど、やっぱり説明台詞パターンでしょうかね・・・と半ば諦め気味。圭太ママみたいにいまさら新キャラ登場しても、
破綻するでしょうし。

今日の、つっこ「まれ」


能登産いちご、中島菜、能登栗、能登産ブルーベリー
能登ならではの食材を使って、希が考案した4つのケーキを見て。

オリジナルケーキをつくるとセンスが幼稚という希の欠点はいつの間にか、
克服されたのか!!

今日の、勝手に名言


「地獄に道連れで・・・」(希)

農協に融資をしてもらう際、夫の圭太(山崎賢人)に保証人を頼んだ希は激しく恐縮します。でも、ほのぼの気分を共有するだけでなく、地獄までも共にするのが夫婦の覚悟なのでしょう。

ケーキのひとつにも、希は「覚悟」という名前をつけていました。仕事にも夫婦生活にも覚悟が必要ですね、と無理矢理教訓めいたまとめで、今日の即日「まれ」レビューを終わります。また明日!
(木俣冬)

エキレビ!にて月〜土まで好評連載中! 木俣冬の日刊「まれ」ビュー全話分はこちらから

いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))