プロ機レヴェルの表現能力を秘めた新サイバーショット「RX100 IV」の“遊び方”

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完全逆光でも絞りを開放できる最高1/32000秒の高速シャッター、4K動画、スーパースローモーション…。新しいサイバーショット「RX100 IV」の小さなボディには、これまでプロ機器でしかできなかった撮影表現をも可能にする能力が凝縮されている。なかでもひときわ目を引くのが、最大960fpsというスーパースローモーション機能だ。この機能はいったい、いかなる映像体験をもたらしてくれるのだろうか? 

かたち、時間、あるいは関係性。テクノロジーの進化によって、それまで見ることができなかった「もの」や「こと」がはじめて可視化されたとき、人の認識は大きくジャンプし、新たなクリエイティヴィティを生み出してきた。古くは望遠鏡や顕微鏡、最近であればビッグデータの可視化…。そんなジャンプを、これまで人類は幾度となく積み重ねてきたといっていいだろう。

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そのジャンプのひとつに、ストロボ撮影がある。MITで電気工学を研究していたハロルド・ユージーン・エジャートン博士によって1930年代に実用化されたこの装置は、超高速撮影を可能にし、まるで時間を止めたかのように物体をとらえることで、それまでは決して肉眼では見ることができなかった物質の動きをその目で認識することを可能にした。

エジャートン博士はさまざまな実験(例えば30口径の弾丸がバナナやリンゴを貫いた瞬間や、核爆発の瞬間の撮影)を行っているが、最も知られているのが、牛乳にしずくが跳ねる瞬間を捉えた「ミルククラウン」だろう。実はこのミルククラウンの撮影は非常に困難を極め、撮影に成功するまでに、およそ25年の歳月を費やしたという。自然の神秘と割り切るにはあまりにも美しく完璧な一瞬をとらえたミルククラウンの写真は、エジャートン博士が、研究者とアーティスト、そのどちらの資質を備えていたからこそ到達できた人類未踏の表現領域だったのかもしれない。

「このエジャートン博士の逸話、好きなんです。完璧を求める飽くなき追求心が感じられて」

そう語るのは、今回RX100 IVを使ってスーパースローモーション動画を作成した、博報堂プロダクツ所属のフォトグラファー・池田献児。池田は今回「作例」をつくるにあたり、光と水をテーマにすることを選択した。どちらも日常に存在するマテリアルであり、かつ、通常はその造形を意識することがほぼない、からだという。

「コンパクトカメラで、960fpsというハイレヴェルなスーパースローモーション映像を撮れるという事実に、まず驚きました。いま映像の世界では4Kでの撮影が主流になりつつあり、その美しさを描き出すために、ハイスピード(=スローモーション)を撮影表現に加えることが非常に増えています。ぼくとしてもさまざまな表現を模索している段階でしたので、大袈裟な機材を用いることなく、この小さなカメラ1台でアイデアを具体的な映像表現としてカタチにできるのはとても面白いし、可能性を感じました」

一般的な動画機能では24fps、つまり1秒間に24コマの撮影を行っているのに対し、X100犬任呂修40倍のコマ数(=960fps)を撮影することで、例えば2秒間が80秒間にまで引き延ばされる。それが、今回X100犬謀觝椶気譴織后璽僉璽好蹇璽癲璽轡腑鶺’修亮体呂澄

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さらに実際にRX100 IVを使ってみると、マニュアル設定を用いることで、自分の意図する画づくりへとかなり忠実に追い込むことが可能なことを池田は知る。そしてほどなく、ある程度水の動きを予測してカメラを構えるものの、それでも、同じ画は二度と撮れないスーパースローモーションの面白さにのめり込んでいったという。

「水の動きが読み切れないところ、まったく同じような状況には二度とならないこと。それがとにかく面白いんです。今回水と光をテーマにしましたが、例えば犬や子ども、あるいはシャンパンやクラッカーなど、日常のなかには、さまざまな被写体、というか瞬間が眠っていると思います。アイデアさえあれば、RX100 IVを使ってすぐにクリエイティヴな映像をつくってウェブにあげることができるので、もうしばらくすると、YouTubeをはじめとする動画コンテンツには、見たことのないようなスローモーション映像が増えてくるかもしれませんね。ぼく自身はInstagramなどはやっていませんし、作例をSNSにどんどんあげていくのはプロとしてちょっと抵抗がありましたけど、RX100 IVで撮った作例ならアイデアスケッチのような感覚だし、アップしてみたいと思いました。気軽な気持ちでアイデアを外に出して、それに対するレスポンスからアイデアが思わぬ方向に転がっていき、それが実際の仕事につながることもあるでしょうからね」

ここで、今回RX100 IVを使ってスーパースローモーション動画を撮ってみて気がついた撮影のコツを、池田に訊いてみた。

「モチーフとして、水はやっぱり面白いと思いますね。スーパースローモーションで水をきれいに撮るには、露出をアンダー気味にするのがコツなんです。そうすることで、散ったときのシルエットがきれいに出るはずです。水以外にも、割れるとか落とすとかそういうモチーフが考えられますが、いずれにせよ細かいものって光ったり白かったりするので、ディテールを拾うためには少し暗めに撮ったほうがいいと思います」

しかし、実際に撮ってみて最も重要かつ便利だったのは、RX100 IVに組み込まれた「エンドトリガー」なる機能だったそうだ。

「今回は手持ちではなく、ある程度狙った構図を固定で撮りましたが、その際非常に助けられたのがエンドトリガーでした。終わったあとにシャッターを押す、という機能です。例えば水がポタッと垂れて、最後に跳ねたのが確認できたときに押せば、その直前の2秒間が記録されるんです。通常とは真逆の動作なので、最初は理解するのが難しかったですね(笑)。でも、この機能を理解すると、シャッターを押したけど写っていないといった失敗が大幅に減ると思います。

ぼくらが普段、仕事で水を使った写真を撮影するときは、高速閃光のストロボを用意し、赤外線センサーなどを使って撮影をすることで「ジャストな瞬間」を切り取っていますが、今回スーパースローモーション動画を撮ってみて非常に面白かったのは、その前後の『シズル』も拾うことができるという点でした。思いもしない動きを、目にすることができたんです。正直、一瞬を切り取るぼくらフォトグラファーにとっては脅威なのですが(笑)、肉眼でも見えない世界を撮れること自体が、RX100 IVのすごさを物語っていると思います」

スーパースローの世界は、いうなれば静止画、超高速連写の集合体。RX100 犬蓮∪こ初搭載となる最先端のイメージセンサーのパワーにより、コンパクトデジタルカメラの常識をすべて覆してしまうような、肉眼を超える撮影領域をも捉えることを可能にしたといえるのかもしれない。

「かつてエジャートン博士は、納得のいくミルククラウンを撮影するのに数十年の歳月をかけましたが、このRX100 IVがあれば、21世紀のミルククラウンに匹敵するような新しい瞬間が、いますぐにでも生まれるかもしれませんね」

そう。日常には、まだ見たことのない「決定的瞬間」が満ちているのだ。

RX100 IV|SONY]

RX100 IV
メモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサー Exmor RS™(エクスモア アールエス)を搭載し、最大40倍のスーパースローモーション機能(フレームレートは960fps/480fps/240fps、記録フォーマットは 60p/30p/24p)を搭載。例えば、わずか2秒間(960fps)を80秒(40倍)ものスローモーション映像で記録・再生(24p)できるため、 動きの激しいスポーツシーンや鳥が飛び立つ瞬間など、肉眼では捉えきれない一瞬をスローモーションで捉えることができる。さらに、新開発イメージセンサーの高速処理性能により、最高1/32000秒のアンチディストーションシャッターや従来撮影することができなかった絞り開放による高輝度域撮影、サイバーショット初の4K動画記録なども実現した。

[8月21日10:00 リードと本文の一部を修正しました。]

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