<資料>
 2011年末からの対円での米ドル上昇率は6割だ。そして、その米ドルと実質的に連動している結果、人民元の対円での上昇率も6割<資料参照>。米ドルが対円で6割も上昇しても米国から特に強い批判は目立っておらず、米株はまだ大崩れしていないが、中国では輸出が急減し、そして株も暴落している。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=56585

 このように整理すると、今回中国が実質的な人民元切り下げに動いたのは、大幅な自国通貨高・円安に、まだ米国は耐えられても、中国は耐えられなくなりつつあるといった側面もあったのではないか。

 今のところ中国は大幅な人民元安誘導に動くわけではなさそうだとの見方になっている。依然として貿易黒字の中国が通貨安政策をとることには抵抗が強いだろう。ただ、実質的な米ドルとの連動が続くなかでは、ドル高が続く限り、今回の切り下げも台無しになってしまう。

 そうであれば、輸出減少などを通じ、中国経済悪化への懸念は続きかねず、株不安は続くだろう。そうなると、再切り下げが注目されるのではないか。それとも、米ドル安になると人民元安になる。米ドル安にするためには米国が利上げしないという選択肢はあるだろう。それなら株高になるのか。それとも円高で日本株中心に株安になるのか。

 以上のように見ると、ドル高(人民元高)・円安も、株高もかなり煮詰まった局面を迎えているということではないか。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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