春山昇華氏
 日経平均株価2万円超えを果たした日本株に便乗するのもいいけれど、実はアメリカの株も史上最高値の更新を重ねる未曾有の快進撃を続けているのをご存じだろうか。アメリカ株投資の魅力と、絶好調のマーケットに便乗するためのノウハウを徹底取材。具体的にどういった銘柄に投資すればいいのだろうか。

 金融経済アナリストの春山昇華氏はこうアドバイスする。

「いわゆる景気敏感株が軒並み上がる上昇相場の初期は終わったので、これからは自力で成長できる業種を選ぶのがオススメ。具体的にはヘルスケアや消費サービス、ITセクターなどが挙げられます」

◆3賢人の意見が一致する大本命はあの銘柄!

 なかでも春山氏と経済評論家の中丸友一郎氏、個人投資家のおっさん氏の三者がそろって本命視するのは、アップルウォッチの発売でヘルスケア分野に本格参入したアップルだ。

「健康管理を通して増大する医療費を削減しようとする動きは、日本だけでなく世界に共通する傾向です。こうした分野は今後大きな成長が期待されます」(春山氏)

「チャートを見るとすでに相当上昇しているようにも見えますが、株価の割安度を示すPER(株価収益率)はまだ14倍程度とさほど割高感はない」(おっさん氏)

 また、中丸氏とおっさん氏は、日本でもおなじみのクレジットカードブランドのビザや、ウォルト・ディズニー・カンパニーにも注目する。

「日本の投資家には東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの株が人気ですが、成長余地の大きい本家本元に投資するほうが効率的」(おっさん氏)

 一方、春山氏はある程度リスクを取って大化けを期待するなら、低迷していた業績と株価に復活の兆しが見えてきたコーチ、そしてカリスマ経営者率いるバイオ企業のセルジーンが注目だという。

 また、中丸氏とおっさん氏は、株価指数に連動するETF(上場投資信託)を利用して、市場平均に投資するスタイルでも十分利益は出せると指摘する。

「アメリカ経済全体の成長に便乗するなら、必ずしもリスクを取って個別銘柄で勝負する必要はありません。アメリカのETFは管理報酬などの保有コストも圧倒的に安いので、定期的に積み立て投資していくのがいいでしょう」(中丸氏)

 ETFの中にはアメリカの株式市場だけでなく東証に重複上場しているものもあるので、外国株口座の開設が面倒という人にもオススメだ。

 王道銘柄に運命を預けるか、あえて大化けを狙うか、あるいは市場全体の成長に便乗するか――。いずれにしろ、アメリカはまだまだ成長余地の大きい世界一の経済大国だ。当面は「ドル高トレンドの恩恵にも授かれる」とのことだし、長いものには素直に巻かれて放っておけば、億万長者も夢ではないかも!?

◆じっくり増やしたい派

【アップル(AAPL)】
株価:130.54 USD
カリスマ創業者スティーブ・ジョブズ亡き後も時価総額で世界一を誇る。世界中で大ヒットしたiPhone、iPadのほか、今年発売したApple Watchも注目

【ウォルト・ディズニー・カンパニー(DIS)】
株価:110.96 USD
世界中で愛され続けるミッキーマウスなどのキャラクターや映画製作、テーマパークやリゾート事業などを展開するエンターテインメント企業

【ビザ(V)】
株価:69.11 USD
世界シェア1位のクレジットカードブランド。「世界の支払いはまだ8割以上が現金決済。カード決済の成長余地はまだまだ大きい」(おっさん氏)

【フェイスブック(FB)】
株価:80.29 USD
世界中で14億人を超えるアクティブユーザーを抱えるソーシャルネットワークサービス(SNS)大手。SNS以外のサービス多角化でさらなる成長を狙う

【ナイキ(NKE)】
株価:101.76 USD