Doctors Me(ドクターズミー)- 旅行シーズン!エコノミークラス症候群に要注意

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夏休みを使って、海外旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか。その際に気になるのが、飛行機での長時間移動。ずっと狭いシートに座っていることで、疲れてしまったり、最近では「エコノミークラス症候群」への注意喚起も盛んに行われています。そこで今回は、旅行シーズンに発生しやすい「エコノミークラス症候群」に有効な対策について、医師に伺いました。

まずは、どんな病態かを把握

長時間同じ姿勢、特にイスに座っている姿勢で下肢に血栓ができたり、その状態から体を動かしたときに、血栓が下肢から飛んで肺や脳などの細い血管に詰まることで引き起こされるさまざまな不調を「エコノミークラス症候群」といいます。

気になる症状とは……

<脚に血栓が詰まった場合>
・むくみ
・筋肉痛のような痛みを発生

<肺に血栓が詰まった場合>
・軽度:咳や血痰、胸痛、呼吸の息苦しさ
・重度:意識を失う

<脳に血栓が詰まった場合>
・手足に力が入らない
・ろれつが回らない
・言葉が出ない
・顏がむくむ
・最悪のケースでは意識を失う
※他の部位に比べて稀ではありますが、上記のように脳梗塞のような重篤な症状を伴います。

もし、なってしまったら……

診断と治療には専門の施設が必要ですので、緊急に病院への搬送が必要になります。つまり、なってしまってからでは自身で対処することはできないので、予防あるいは足のむくみ程度の軽症のうちに対応することが大切です。

2つの対策で未然に防ごう

1:水分を十分に摂取
トイレが気になるからと水分を摂らないのは非常に危険です。一般的に1時間あたり、体重1kgにつき1mlの水分が失われるといわれています。例えば体重50kgの人が10時間のフライトをすると、少なくともペットボトル1本分の水分が失われるので、それ以上の水分摂取が必要です。いっぽうアルコールは利尿作用があり、体の水分を尿として体外に排泄してしまうので控えめにしましょう。

2:定期的なマッサージ&運動
数時間毎に定期的に数分間、足のマッサージをしたり、立ち上がって歩いたり、屈伸運動をして下さい。

どんな人がなりやすい?

・肥満、喫煙、糖尿病、高血圧、高脂血症などの動脈硬化の危険因子をもっている
・下肢に静脈瘤をもっている
・中年の女性(特に閉経後の女性も動脈硬化の危険因子あり)

医師からのアドバイス

エコノミークラス症候群は、きちんとケアをしていれば、未然に防ぐことができます。これからご旅行の予定があり、かつ長時間のフライトになりそう、という方は水分補給、マッサージ、適度な運動を心がけ、機内でも体を十分にいたわってあげましょう。