失敗しないマイホーム購入、必ず押さえておきたいポイント

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 一生で一番大きな買い物の一つといえばマイホームだ。だからこそ住んでみてから、不満が出てくるようなことは避けたいもの。家を購入する際に、知っておくべきこと、やるべきこと、注意すべきことは、何なのだろうか。

 『住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話』(うだひろえ/著、さくら事務所/監修、富士見書房/刊)は、子どもが増えて手狭になったマンションから住み変えを希望しているイラストレーターのうだひろえさんが、体当たりで家とお金の話を学んでいく過程をマンガで紹介している

■知らない地域に住むときは事前に「街歩き」をしよう
 戸建かマンションか。新築か中古か。どの地域に住むか。住宅ローンに初期費用、修繕費などなど、家を買うとなると、検討すべきことは山ほどある。

 例えば、住むエリア。これは重要だ。駅からの距離、商店街は近くにあるか、子どもがいれば保育園や学校までの距離など、気にすべき点はたくさんある。もし、住んだことのない地域であれば、生活することを思い描きながら実際に街を歩いてみることが大事だ。
 街を歩けば、周辺の環境、利便性、治安などが見えてくる。朝・昼・晩、平日と休日などで街の様子も変わるので、それぞれの時間帯で歩いてみることを著者はすすめている。そして、街歩きのときは、ハザードマップを持って歩くことも忘れてはいけない。これは、国土交通省のホームページで見ることができる洪水・津波・土砂災害などの災害の予測地図だ。他にも「地形を見る軟弱地盤マップ」「防災科学研究所地震ハザードステーション」などがある。
 近年、地震や台風などの自然災害が多い。液状化は大丈夫か、海抜何メートルなのか、自分が住もうとしている地域の災害リスクをあらかじめ把握しておくことも大事なことだ。

 家を買うときは、資産価値も大事なポイントだが、それだけでは選択できないのが難しいところだ。駅から遠いエリアなら、通勤には不便だが、土地は広くて安いのでファミリー層には向いているかもしれない。一方、単身者や共働き夫婦には不向きなことが多い。一般的な資産価値を気にすることも、家を売る場合などを考えれば大切だが、「その家族にとっての価値」が何より大切だということも忘れずに物件選びをしなければならない。それが、実際に住んだときに後悔せず、失敗しないマイホーム購入につながるのだろう。

 家を購入するまでには、さまざまな選択肢があり、現在の状況や自分の家族にあったものを選んで決めていく必要がある。間違った選択をしないためにも、知識を養うことは大事だ。そろそろマイホーム購入を考えている。そんな人は、まずは住宅購入のノウハウをじっくり学び、夢のマイホームを手に入れる準備をしてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)