メジャーで63を出しても、ヒロシはいつものヒロシだった(撮影:福田文平)

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<全米プロゴルフ選手権 2日目◇14日◇ウィスリング・ストレイツ(7,501ヤード・パー72)>
 初日はティショットの不調と強風の影響で5オーバー・123位と出遅れてしまった岩田寛。しかし、この日は1イーグル・8バーディ・1ボギーの“63”をマーク。スコアを9つ伸ばし、暫定15位タイと上位で決勝ラウンド行きを決めた。
ホールアウト後は公式会見に呼ばれた岩田
 “63”はメジャーでの18ホール最少スコアタイ記録。このスコアをメジャーで出したのは岩田で27度目(25人目)。日本勢では1980年のミュアフィールドで行われた全英オープン2日目の青木功に次ぐ2人目の快挙となる。
 この日も朝の練習場では初日同様ショットは左へ。「4番ホールで左に曲げて、心が折れそうだったけど、そこからなんとかバーディーをとった」ことでリズムに乗ると前半で2つスコアを伸ばして折り返す。圧巻だったのは後半、11番パー5でイーグルを奪うと、12番から連続バーディ、15番からは3連続バーディを奪取。バックナインを何と“29”にまとめる会心のプレーを見せた。
 なお本人としては「27か28を出したいなと思った。29はこれまで何回もある。28はないです。見たことない景色なので、出したらいいなと思った」とそれ以上を目指してプレーしていたという。この日のスコアに関しては「早く切り替えたい。忘れたくはないですけど、良いことも悪いことも切り替えたい」とすでに過去のことと割りきっている。
 ショットは「今年に入ってからずっと安定していなかった。今もまだ安定しているか分からない」状況だが、もう一度このスコアを出せれば上位や優勝も視界に捉えることができるだろう。「昨日は昨日、今日は今日。週末は今週やってきていることを変わらずやっていきたい」、この日の爆発的なスコアにも浮き足立つことなく冷静に決勝ラウンドを見据えていた。
 “63”は歴史に名を残す快挙だが「正直、あんまり興味がないです。1日だけなんで、どうでもいいかなと。どうでも良いわけじゃないですけど…なんかきれいな言い方ないですか?」といつものような“岩田節”が。シャイで口下手だが、ゴルフに対する熱い思いは人一倍強い岩田。ここで上位に入れば来季の米ツアー出場も見えてくる。決勝ラウンドもぜひ、日本にいいニュースを届けてもらいたい。
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