夏休み中は実家で美味しい食事を食べた人も多いと思いますが、日本の食卓に欠かせない味、そして日本人が忘れてはならない味が“かつおだし”です。“かつおだし”には、和食の旨みを引き出すアミノ酸が豊富に含まれるだけでなく、感情を安定させる効果や疲労回復効果があることも分かってきたのです。

かつお節に含まれるアミノ酸の健康効果

かつお節は三大アミノ酸と言われるイノシン酸、グルタミン酸、グアニル酸がすべて含まれています。イノシン酸はヒトのDNAの、グアニル酸は細胞を作るリボ核酸の中心となっています。グルタミン酸は体内でたんぱく質の分解に関係する成分です。これらのアミノ酸が、かつお節の旨みのもとですが、複数のアミノ酸を組み合わせることで、旨みが飛躍的にアップすることが分かっています。これ以外にも、アスパラギン酸やヒスチジンなどのアミノ酸が含まれています。

実はスゴかった! かつお節の健康効果

アミノ酸による疲労回復効果

かつお節に含まれるヒスチジンとアラジンの2つのアミノ酸が結合するとペプチドになります。カツオが一生泳ぎ続けても疲れないように、カツオペプチドには強力な疲労回復効果があります。また、アスパラギン酸には疲労物質の乳酸を分解する働きがあります。夏バテ気味の方にこそ是非積極的に食べてほしいのがかつお節なのです。

かつお節でアンチエイジング

かつお節のイノシン酸はDNAのもとになるので、不足すると新陳代謝のスピードが遅くなってしまいます。新しい細胞が作られないということは、老化が促進するということ。年齢と共に減ってしまうイノシン酸は食べ物から摂取する必要があります。逆にいえばかつお節を食べることは立派なアンチエイジングになるということです。

かつお節にダイエット効果がある

ヒスチジンには、脂肪を燃焼させる働きがあるので、かつおだしをたっぷり摂れば、ダイエットにも効果的です。

それだけじゃない! “かつおだし”には感情を安定させる効果も

かつおだしの味噌汁やスープを飲むと、それだけで気持ちが緩やかになって「ホッ」と心が落ち着くような感じがしませんか? 最近の研究によって、かつおだしには緊張を和らげ、怒りやウツ、混乱を軽減することが分かってきました。かつおだしを継続的に飲むことで、感情を安定させる効果があると考えられます。かつおの香りが漂う出汁を飲むとなんとなく幸せな気持ちになるのは、かつお節の効果によるものでしょう。

かつおだしが体にいいことは分かっても作るのがたいへんという方も多いでしょう。かつおだしの作り方は意外と簡単で、昆布を入れて沸騰させたお湯にかつお節どっさり入れて濾すだけ。多めに作っても冷蔵庫で5日間ほどは持つので、健康のためにも毎日飲みたいですね。


writer:岩田かほり