[SBS杯MOM]U-18日本代表MF坂井大将(大分)_小さな体に大きなガッツを秘めるキャプテン

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[SBSカップ・ゲキサカ・マン・オブ・ザ・マッチ]

[8.13 SBS杯国際ユースサッカー第1節 U-18日本代表 1-1(PK6-5)U-18スペイン代表 藤枝総合]

「(U-20W杯の)アジア予選も短期間だし、このSBSカップも短期間の大会。予選のシミュレーションというイメージは持っていた」

 そう語ったのはU-18日本代表のキャプテン、坂井大将(大分)。SBSカップ国際ユース大会、U-18スペイン代表との初戦で描いていたイメージはアジア予選と同じもの。「まず初戦が大事。そう思って試合に入ったし、PKでも勝てたのは大きかった」と振り返った。

 4-4-2システムの中盤中央でMF堂安律(G大阪ユース)と組んだ坂井は、立ち上がりから豊富な運動量でスペインの中盤に対抗。攻撃が得意な堂安を押し出すイメージを持ちながら相手の中盤に自由を与えない。スペインの中盤中央は、190cm、82kgのクリスティアン・リベラ、180cm、77kgのミケル・オヤルサバル、そして10番を背負う174cm、69kgのアレックス・ガルシアというトライアングル。165cm、59kgの坂井は高さでも重さでも見劣りするが、体を当てることも嫌がらず、果敢なプレーを継続した。

「守備でも攻撃でも自分たちからアクションを起こせたし、相手にボールを持たれている時間帯でも回させているだけで怖くはなかった」と語るように、内容面で完全にスペインを凌駕する原動力に。その流れで「先に失点してしまった(後半22分)のは本当に課題」というところだが、失点の5分後にキャプテンも魅せた。

 シュートのリバウンドボールがファーサイドにフワリと上がったそのとき、迷わず頭から突っ込んだ。「あれはもう、気持ちですね」。相手DFと競り合いながら体ごとゴールへ突進し、ボールを流し込んでみせた。自身はそのままゴールポストへ衝突して悶絶し、ガッツポーズは作り損なったが、「まったく痛くないですよ!」と強調。柔和な表情に秘める九州男児らしさを見せた。

 もっとも、本人は「もう1本決めなくてはいけなかった」と深く反省。アディショナルタイムでDF藤谷壮からのクロスに絶妙のポジショニングを取りながらシュートを外してしまったシーンを恥じ入った。「あそこまで来たら本当にもう精度だけ。あれを決めていたら(PKに行かずに)勝てていた」と、ゴールにも浮かれた様子はなかった。

 残すは2試合。初戦が大事なのは当然だが、このあとが続かなくては意味がない。小さな体に大きなガッツを秘めるキャプテンの下、U-18代表は3連勝での優勝を目指す。

(取材・文 川端暁彦)