身近な食材が有用な抗菌成分に

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菌膜ともいわれる微生物が集合してできる「バイオフィルム」。人体にできるものとしては歯垢、さらに長期間ふさがらない傷や手術用のカテーテルなどに黄色ブドウ球菌のような有害な菌が作り出すものもある。重症化すると外科手術で切除しなければならない。

米マサチューセッツ大学の研究者らは、シナモンとペパーミントの精油から抽出した抗菌物質がバイオフィルムの除去に有効であると発表した。

研究者らは、抗菌作用があるとされるシナモンオイルから抽出した「シンナムアルデヒド」という物質とペパーミントオイルをマイクロカプセル(ミクロン単位の極小のカプセル)に入れ、バイオフィルムが発生している患者の傷に投与した。その結果、抗生物質が効かなかった菌を含め、バイオフィルムの除去に成功。肌にできた傷跡を再生する機能を持つ「線維芽細胞」という細胞を活性化させ、治癒を早めることもわかった。

発表は米化学会誌「ACS NANO」オンライン版で2015年6月25日に掲載された。

参考論文
Nanoparticle-Stabilized Capsules for the Treatment of Bacterial Biofilms.
DOI: 10.1021/acsnano.5b01696 PMID: 26083534

(Aging Style)